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業種別に解説!ロゴデザインの特徴とは? 〜その2〜
業種別ロゴデザインの特徴-その2-
教室・学習塾
イメージカラー
教室関係は様々な年齢が、学習塾は主に子どもがターゲットになるので、ターゲットによって使われるカラーは変わってきます。
基本的に、「明るい」「鮮やか」色は若者向け、「渋い」「落ち着いた」「暗い」色は大人向けになります。
※記事【形と色でこんなに変わる!ロゴが与えるイメージの話】では、英会話教室を例に、ターゲット別にロゴのサンプルを作成しています。参考にご覧ください。
教室関係の場合は、教室のイメージや雰囲気に合う色を使うので、「暖色系が多い」といった系統は特にありませんが、学習塾の場合は「寒色系」が多く使われています。
寒色系は「知的」「信頼」といったイメージを与えるので、「成績を上げたい」と考えるターゲットにピッタリの色なのです。
デザイン
教室関係の場合、「何の教室か」が分かるデザインにしている場合が多いです。
代表的なのは、ピアノや音楽教室のロゴですね。
「ピアノ」や「音符」をモチーフにデザインする事で、「何の教室か」が一目瞭然となっています。
教室関係のターゲットは多種多様な為、使われる書体もPOPなものから堅い印象のものまで様々です。
●POPな書体
…楽しい、気軽な、子供・若者向け
●堅い印象の書体
…本格的、少人数、大人向け
学習塾の場合は、「本」や「鉛筆(ペン)」といった、勉強に関するモチーフが多く使われています。また、“森の賢者”と言われる「ふくろう」をモチーフにしているのも見かけますね。
他に、成績アップをイメージするような「上向きの矢印」などもあります。
使われる書体は、ターゲット(学生)の年齢層に合わせてPOPな書体かと言うと、そうとも限りません。
あまり軽いイメージの書体にしてしまうと、ターゲットが「本当に、成績を上げられるのかな…?」といった印象を受けてしまいます。
どの程度の学力を目指すのか(有名校に進学目的かどうか)によって、使う書体を変える方が良いでしょう。
美容・サロン関係
イメージカラー
ターゲットが男性か女性かによって、使う色が変わってきます。
一般的には、ターゲットが男性の場合は「茶」「黒」などのダークな色、女性の場合は「ピンク」などの「暖色系」が多く使われています。
また、男性・女性問わず、高級感を出したい場合は「黒」「金」といった色がよく使われています。
美容室で男女どちらもターゲットとしている場合、「黒」が使われている事が多いです。
「黒」は「中性的」なイメージと、「スタイリッシュ」な印象を与えるので、美容室に向いている色とも言えます。
デザイン
サロン系でよく使われているのは、「美しい」「高級」といった印象を与える「明朝体」です。
「明朝体」は「特別感」のイメージもあるので、サロンというプラーベートで特別な空間のイメージに合う書体です。
モチーフとしては、「クラシック」「エレガント」「ヴィンテージ」をイメージさせる飾り(オーナメント)がよく使われていますね。流れるようなラインが「優雅」な印象を与え、「特別感」のイメージを強めます。
美容室では、「高級感」を感じさせるものから、「流行」のデザインを取り入れたものまで、様々なロゴデザインがあります。
美容室はターゲットにとって「おしゃれになる」という目的がある為、ロゴに流行のデザインが取り入れられていると、「おしゃれに仕上げてくれそう」という印象をターゲットに与える事が出来ます。
モチーフとしては、「はさみ」が使われている事が多いですね。
IT企業
イメージカラー
IT企業は、「先進的」「スタイリッシュ」「シャープ」といった印象を与える「寒色系」が多く使われています。
また、より「先進的」「スタイリッシュ」を感じさせる為に、「グラデーション」を使っているのも、多く見られます。
ただし、「グラデーション」は使い方を間違えると、途端に「古臭い」印象になってしまい、ターゲットにマイナスのイメージを与えてしまうので注意が必要です。
以前は、グラデーションは“立体的に見せる”という使い方が主流でした。ですが、現在は“色の変化を見せる”という使い方に変わっています。
IT企業は流行の最先端を取り入れる事でブランドイメージを高める事が出来るので、色選びだけでなく、“使い方”も重要になってきます。
デザイン
ロゴのデザインに関しても、色同様に“流行り”を意識した方が良いのが、IT企業の特徴です。
「流行りを意識する」と言っても、流行りは常に変わっていくので、それにロゴのデザインを合わせるのは難しいのでは…と思われるかもしれませんね。
ロゴと言えば、「一度作れば、ずっと同じロゴを使う」というイメージを持っている方が多いかもしれませんが、実はデザインを「リニューアル」する事も出来るのです。
特にIT企業は、先述したように“流行り”を意識する業界なので、時代に合わせてロゴデザインをリニューアルする事はよくあります。
※ロゴのリニューアルについては、記事【ロゴデザインのリニューアルについて、有名企業の実例と共にご紹介します!】で紹介しています。ぜひ、併せてご覧ください。
最近のデザインの流行りとしては、「フラットデザイン」が多く採用されています。
「フラットデザイン」とは、立体的表現としてのグラデーションやシャドウを使わず、コントラストがはっきりしていて、極力シンプルに構成されたデザインの事です。
また、書体は「明朝」よりも「ゴシック系」が多く使われています。
IT企業で「フラットデザイン」や「ゴシック系」の書体が多く使われる理由としては、端末が多様化した事が挙げられます。
「フラットデザイン」や「ゴシック系」の書体を使うと、「パソコン」「タブレット」「スマートフォン」どの端末でも最適な状態で表示する事が出来るのです。
IT企業は事業内容が多種多様な為、デザインに使われているモチーフも様々で、どちらかと言うと抽象的なデザインが多く使われています。また、シンプルにデザインされている事が多い為、印象に残りやすい特徴もあります。
今回、2回の渡って業界別のロゴデザインの特徴をご紹介しましたが、あくまで“傾向”であって、「この業界のロゴデザインは、こうでなければいけない」というものではありません。
ロゴデザインに関しては、記事【ロゴデザインを引き立てる!色の持つ効果】、【ロゴ作成を解説!イメージに合わせたロゴデザインとは?】でもご紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。
ロゴは「色」「モチーフ」「書体」の構成によってターゲットに伝えたいメッセージや与えたいイメージなど様々な事を表現出来るので、ここで紹介した傾向をヒントに、より自社・自店に合ったロゴを作ってくださいね。
お困りのことがございましたら、お気軽にこちらからお問い合わせください。