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2020年リニューアルロゴに見る、トレンドのロゴデザイン
今回の記事では、2020年にデザインをリニューアルしたロゴを参照しながら、現在はどのようなロゴデザインがトレンドとなっているのかを見て行きたいと思います。
ロゴのデザイン傾向
リニューアルしたロゴをご紹介する前に、近年どのようなロゴデザインがトレンドになっているのか、その傾向の一部を簡単にご紹介します。
よりシンプルなデザイン
近年ロゴデザインをリニューアルする際に多く見られるのが、“よりシンプルなロゴデザイン”への変更です。
シンプルなデザインというのは、実はバランスを取るが難しい、難易度の高いデザインです。
その為、「シンプル=バランスのとれたデザイン」として、見る人に洗練された印象を与えます。
この事から、ロゴデザインをシンプルなものにリニューアルすると、人々に「(お店や会社自体が)アップデートした」といったイメージを与える事ができます。
しかし、近年のロゴがシンプルになっている理由は、「人々に洗練されたイメージを与えたいから」だけではありません。
ここ数年はスマートフォンやタブレットの普及により、小さな端末で縮小されたロゴが表示される機会が多くなりました。
そこで、どの端末でもロゴの印象が変わる事なく表示させる為に、ロゴをシンプルなデザインにする傾向となったのです。
フラットなデザイン
フラット(平面的)なデザイン傾向も、先述のスマートフォン・タブレットの普及による影響によるものです。
立体的な影を付けたデザインは、画面の大きいパソコン上では綺麗に表示されても、スマートフォンやタブレット等の画面では小さく表示されるので、視認性を下げる要因となってしまいます。
フラットなデザインはロゴに限らず、デザイン全般的な流れでもあります。
ロゴタイプに変化
「ロゴタイプ」に使われるフォント(書体)にも変化が現れているのですが、実はこの変化にも、スマートフォンやタブレットの普及が関わっています。
「セリフ体」・「サンセリフ体」というのを聞いた事はあるでしょうか?
「セリフ体」・「サンセリフ体」とは、欧文(アルファベット)フォントをおおまかに分類した際のカテゴリーの名称です。
「セリフ体」は、“うろこ”が付いた線に強弱のあるフォントの事で、和文(日本語)フォントの「明朝体」と同じ系統のフォントです。
対して「サンセリフ体」は線の太さが一定のフォントの事で、和文フォントの「ゴシック体」と同じ系統のフォントです。
近年、ロゴタイプに「サンセリフ体」を使う傾向が多く見られるのです。
その理由として、「サンセリフ体は縮小して表示されても視認しやすい」というのがあります。
「セリフ体」の“うろこ”や強弱のある線は、スマートフォンやタブレットで縮小して表示する際、やや視認性が落ちてしまうのです。
「セリフ体」はエレガントな雰囲気のあるフォントで、まだまだロゴに使用しているケースも多いのですが、高級ブランドでも「サンセリフ体」のロゴに変更するなど、スマートフォンやタブレットで表示する事を強く意識した傾向となっています。
2020年リニューアルロゴ実例
それでは、2020年にリニューアルを発表したロゴをいくつかご紹介しながら、トレンドのデザインがどんなものなのかを見ていきましょう。
BMW
画像引用元:BMW公式ホームページ | The true story of the BMW logo
BMWでは、23年ぶりにロゴデザインをリニューアルする事を発表しました。
1997年から使用していた立体感のあるロゴから、近年のトレントである「フラット」「シンプル」なデザインへの変更です。
1997年以前に使用していた過去のロゴもシンプルではありましたが、リニューアル後のロゴが最もシンプルで、更に洗練された印象を受けますね。
intel
画像引用元:intel公式ホームページ
インテルは、アメリカ・カリフォルニア州に本社を置く、半導体素子メーカーです。
こちらは、14年ぶりのロゴデザインリニューアルとの事。
馴染みのある、丸で囲ったデザインが無くなって、「シンプル」なデザインとなりました。
「intel」の「i」の上の点だけ色が違っていますが、これもトレンドとしてよく見られるデザインです。
ですが、このデザインは“トレンドだから”という理由だけで取り入れたものではありません。
intel公式のツイッターでは、下記のようにツイートされています。
Intelプロセッサの可能性とパワーを表しています。“トレンドだから”という理由だけでなく、きちんとした意味を持たせてデザインに取り入れる事で、ロゴに深みが生まれるのです。
Virtual Cast
画像引用元:バーチャルキャスト公式Wiki | バーチャルキャストのロゴとロゴガイドライン
Virtual Cast(バーチャルキャスト)とは、ドワンゴとインフィニットループが共同開発したVRライブ・コミュニケーションサービスの事です。
旧ロゴには、ドワンゴが提供している動画配信サービス「ニコニコ動画」のキャラクター「ニコニコテレビちゃん」が採用されていますが、新ロゴはグラデーションが美しいシンボルマークへと変更されました。
この「グラデーション」のデザインも、最近のトレンドです。
以前であれば、グラデーションは立体的に見せる目的で使用する事が多かったのですが、近年は“色の変化”を見せる為にグラデーションを使う傾向があり、色鮮やかで美しい配色のグラデーションを多く見かけます。
ちなみに、グラデーションで立体的に見せるデザインが廃れてしまった訳ではありません。
“立体的に”と言っても、近年は紙を重ねた時にできる影を思わせるような、“平面の重なり”を表現するグラデーションが使われる事が多くなりました。
画像引用元:Microsoft Edgeロゴ | Vishnu Nath
このグラデーションの使い方は、フラットデザインに合わせたグラデーションの特徴でもあります。
トレンドのロゴデザインはいかがだったでしょうか?
「流行りに乗るのはちょっと…」と思う方もいるかと思いますが、前回の記事でもご紹介した通り、ロゴデザインにトレンドを取り入れる事はメリットがあります。
新しくロゴを作る際や、ロゴデザインをリニューアルする際に、トレンドのロゴデザインを取り入れる事も、一度検討してみてはいかがでしょうか。
ロゴ作成サイト【ココロゴ】では、ロゴ作成に関するご相談を承っております。
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