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ロゴの印象が変わる!フォントの種類と選び方の基本
今回は、漫画のタイトルロゴに使われているフォントをご紹介すると共に、イメージに合ったフォント選びの“基本”についてご紹介します。
■目次
-漫画タイトルロゴに使われたフォントの実例
・進撃の巨人
・よつばと!
・真月譚 月(しんげつたん つきひめ)
-フォントの種類の基本
-フォントの違いによる印象の違い
・明朝体
・ゴシック体
・“太さ”でも変わる?フォントの印象
漫画タイトルロゴに使われたフォントの実例
ロゴというと、文字も含めた全てのデザインを白紙の状態からデザインしている…と思っている方は多いのではないでしょうか?。
もちろん、そうやって作るロゴもありますが、ロゴの文字の部分「ロゴタイプ」は、既存のフォントをベースにアレンジを加えてデザインする場合もあります。
特に、漫画タイトルロゴは“文字のみ”でデザインされている事が多いので、既存のフォントを使ってデザインされたロゴは数多くあります。
漫画の雰囲気やジャンル、世界観などにマッチするように作られたタイトルロゴ。一体どんなフォントが使われているのか、少しご紹介しましょう。
進撃の巨人
タイトルロゴ引用元:進撃の巨人 作品公式サイト
フォント名:新ゴ
メーカー:モリサワ
フォントのシルエットの美しさに定評のある「モリサワ」。その「モリサワ」から販売されているフォント、「新ゴ」がベースとなっています。
太さのあるフォントは、ハードな物語のイメージに合っていますね。「新ゴ」のシルエットはほとんど変えていませんが、荒々しい装飾を加える事で作品の世界観を表したロゴデザインとなっています。
よつばと!
タイトルロゴ引用元:『よつばと!』特設サイト(電撃オンライン)
フォント名:TT-JTCじゃんけんU
メーカー:ニィスフォント
ちょっと変わった5歳の女の子「よつば」の、元気いっぱいで子供らしく、可愛らしいイメージにピッタリのタイトルロゴです。
ベースの「TT-JTCじゃんけんU」はポップな雰囲気の可愛いフォントなので、そのままでも使えそうではありますが、ロゴにするにあたってシルエットの細部にアレンジが加えられています。
ちょっとした差に見えるかもしれませんが、タイトルロゴにする際にバランスを整えることで、デザインの仕上がりがグッと良くなるのです。
真月譚 月(しんげつたん つきひめ)
タイトルロゴ引用元:「真月譚 月姫」TYPE-MOONコミックエース
フォント名:DF金文体、DF隷書体
メーカー:ダイナコムウェア
「月姫」はゲームが元の、漫画やアニメ化までされた“伝奇モノ(『幻想の存在』を扱った物語)”の人気作品です。「月姫」のフォント「DF金文体」が、ストーリーに合った神秘的でインパクトのあるデザインであった事と、作品の人気も合間って“月姫フォント”と呼ばれる事もあります。
作品が有名になった事で、本来のフォント名ではなく、作品名で呼ばれるようになった少し珍しいケースです。
フォントには様々な種類があるので、白紙の状態からロゴタイプをデザインしなくても、フォントを利用すれば少ない手間でロゴを作成する事も出来るのです。
フォントの種類の基本
ご紹介した以外にも数多くのフォントがあるのですが、今回はロゴ作成する際にフォントを選びやすいよう、フォントの種類に関する基本的な事についてご紹介します。
「明朝体」、「ゴシック体」というのを、聞いた事はあるでしょうか?聞いた事が無くても、文字を見れば「あ!これのことか!」と、すぐに分かるかと思います。
筆で書いたような“止め”や“はらい”の線の強弱があるのが「明朝体」、線の幅が均一なのが「ゴシック体」です。
和文(日本語)フォントは、大まかにこの2種類に分類されます。
和文フォントの「明朝体」・「ゴシック体」と同じように、英文フォントも「セリフ体」・「サンセリフ体」の2種類に分類されます。
「明朝体」・「ゴシック体」はそれぞれの文字の形から、「文字を見た時に受ける印象」に違いがあります。
次は、その印象の違いについて解説いたします。
フォントの違いによる印象の違い
「明朝体」・「ゴシック体」は、それぞれ下記のような“印象の違い”があります。
明朝体
筆で書いたような“止め”や“はらい”の線の強弱があるので、「和風」を感じさせるフォントです。また、強弱がある線はしなやかな印象になるので、「女性的」「繊細」「エレガント」といったイメージにも合います。
「格調高い」といった印象もあるので、高級な雰囲気にしたい場合にもよく使われています。
ゴシック体
「明朝体」と比べて線幅が一定(厳密には一定ではありません)で、“線がしっかりしたフォント”の為、「男性的」「力強さ」を感じさせます。男性的なイメージから、「ビジネス」関係でもよく使われます。また、一定の線幅は「カジュアル」「モダン」といった印象を与えます。
“太さ”でも変わる?フォントの印象
さて、「明朝体」・「ゴシック体」の印象の違いを大まかにご紹介しましたが、それぞれのフォントでこの印象が“変わってしまう”場合もあります。それは、フォントの“太さ”(「ウエイト」と呼ばれることもあります)が変わった時です。
一般的に、フォントの線幅が細いと「女性的」「繊細」、太いと「男性的」「力強い」という印象になります。
ですので、“線幅の細いゴシック体”は「女性的」「繊細」な印象に、“線幅の太い明朝体”は「男性的」「力強い」という、元々とは違った印象になってしまいます。
ただし、「明朝体」・「ゴシック体」それぞれが持つ元々の印象が消えてしまう訳ではないので、“線幅の細いゴシック体”は「女性的でカジュアル」、“線幅の太い明朝体”は「男性的で格調高い」といった具合に、“フォントが元々持っている印象とミックスされる”のです。
ロゴを作る際に、好みのフォントを使いたくなるとは思いますが、フォントの種類・太さによって人に与える印象やイメージは随分変わってしまいますので、“ロゴを見る人(ターゲット)に対して、どのような印象・イメージを与えたいか”を基準に、フォントを選ぶ事をオススメします。
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