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遂に来た!AIがデザイン業界で活躍する時代
そして遂に、AIがデザインの世界でも活躍する時代になりました。
今回は、実際にデザイン業界で活躍しているAIついてご紹介します。
■目次
-そもそも「AI」って何?
・「AI」って何の略称?
・「AI」の定義とは?
・「AI」のできること・できないこと
-「AI」にもクリエイティブな作業ができる?
・「AI」がデザイン会社のデザイナーをやっていやた!?
・「AI」がデザインを行う工程とは?
-私たちの身近なところにもAIデザイナーが!
そもそも「AI」って何?
「AI」というものがとても身近な存在になってきましたが、そもそもAIとはどんなものなのでしょうか。
まずは、AIの意味や定義などについてご紹介します。
「AI」って何の略称?
AIとは「Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)」の略称になります。
「Artificial」は「人工的な」、「Intelligence」は「知性・知能」という意味の単語で、日本語ではそのまま「人工知能」と表します。
「AI」の定義とは?
AIと言うと、“人間のような知能を持ったコンピューター”といったイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
このイメージは決して間違いではないのですが、実は現在のところAIには明確な定義が無い為、“人間のような知能を持ったコンピューター=AI”とも言い切れ無いのです。
なぜ明確な定義が無いのか…それは、AIの解釈がAI研究者の間でそれぞれ異なっていて、“AIとはこういうものだ”という事がハッキリと定まっていないからなのです。
ところで、ニュース等では「AIを搭載した◯◯…」や「AIを使って□□を△△して…」といった具合に、AIという言葉が頻繁に使われていますよね。
ただこの場合も、“AIとはこういうものだ”と決めて使われている訳ではありません。
“人間が考えているかのように振る舞うプログラム”といったニュアンスで、やはり定義が曖昧なまま「AI」という言葉が使われているのです。
「AI」のできること・できないこと
AIを活用した様々な商品やサービスが登場していますが、“自分で考えて判断するようなAI”は、現在のところはまだ実現していません。
つまり、一見“AIが考えて、判断・反応している”ように見える事も、“このパターンには、こう判断・反応する”という、膨大な情報をAIに学習させた結果の判断・反応であって、AIの意思で判断・反応している訳ではないのです。
では、現在のAIができること・できないことについて、簡単にご紹介しておきましょう。
AIのできること
●画像認識
画像や動画の中から対象を認識(特定)したり、キーワード入力によって対象を検索すること
実例:スマートフォンの顔認証、「Google」の画像検索など
●言語処理
人間が日常で使う言語(自然言語)を理解させ、処理を行うこと
実例:ロボットによる接客、「チャットボット」による問い合わせの回答(自動対話)など
●音声認識
人間が発する声を認識してテキストデータとして変換したり、話した内容に反応すること
実例:議事録の自動作成ツール、「Google」や「Amazon」のスマートスピーカーなど
●予測
時間軸に沿って表された過去のデータを学習することで、未来の数値などを予測すること
実例:タクシーの配車予測、医療品の出荷予測、競馬予想など
●単純作業
計算や分析といったコンピューター上の作業や、工場などで決まった手順で繰り返す作業
実例:「Amazon」物流倉庫での棚入れ・棚出し作業など
AIのできないこと
●クリエイティブな作業
全く何も無い状態から新しいものを生み出すという事は、現在のところAIにはできない分野だと考えられています。
●人の気持ちを汲み取ること
学習する事でパターン化された会話はできますが、人は発した言葉と“本当の気持ち”が同じとは限らない為、相手の気持ちを“察する”ことまでは難しいと考えられています。
「AI」にもクリエイティブな作業ができる?
さて、“AIができないこと”として“クリエイティブな作業”を挙げましたが、実はデザインの世界にもAIが進出していたという、驚きのニュースがありました。
「AI」がデザイン会社のデザイナーをやっていやた!?
ロシアのデザイン会社「アート・レベデフ・スタジオ(Art. Lebedev Studio)」に所属し、ロゴデザイナーとして活躍しているニコライ・イロノフ(Nikolay Ironov)。
ニコライ・イロノフはカフェや理髪店、食品など、およそ1年間で20ほどのプロジェクトに参加し、彼がデザインしたロゴは依頼主からも好評を得ていたとのことでした。
画像引用元:アート・レベデフ・スタジオInstagram
ところが2020年6月、そのニコライ・イロノフが“実はAIだった”という驚きの事実が、彼の所属するデザイン会社によって明かされました。
ロゴデザインを依頼した依頼主たちは、誰一人としてニコライ・イロノフがAIだった事には気づいていませんでした。
「AI」がデザインを行う工程とは?
“AIデザイナー”のニコライ・イロノフが、どのようにロゴをデザインをしていたのかをご紹介しましょう。
ロゴ作成の依頼を受けると、まずは依頼主に関する情報を収集・分析し、コンセプトを作り上げます。そして、そのコンセプトを元に、配色を決めたり3Dモデルを生成したりして、デザインを完成させていました。
ニコライ・イロノフは、ロゴデザインを作る為の“非常に複雑な学習”を行なっていて、“自由にデザイン選択ができる機能”も備えられていました。
ですが、ニコライ・イロノフが何を基準にデザインの決定を行なっているかは“予測不可能”なのだそう。その“予測不可能”によって決められたデザインが、ニコライ・イロノフ独特のデザインになっていたのです。
画像引用元:アート・レベデフ・スタジオInstagram
私たちの身近なところにもAIデザイナーが!
さて、ニコライ・イロノフの件はロシアのデザイン会社での話でしたが、実は私たちの身近なところでも、AIが“デザイナー”として活用されているのはご存知でしょうか?それは、「AIによるロゴ作成サービス」です。
このロゴ作成サービスは、Webサイト上で簡単にロゴ作成ができるような仕組みになっていて、ロゴ作成の操作をするだけであれば誰でも無料で利用する事ができます。
Webサイト上でロゴ作成できるサービスと言えば、以前の記事【ロゴジェネレーターを使った ロゴ作成のメリット】でもご紹介した「ロゴジェネレーター」がありましたね。
どちらもWebサイト上で簡単にロゴが作れますが、AIを使って作るロゴと、ロゴジェネレーターで作るロゴ、一体どのような点に違いがあるのか…
次回の記事では、AIを使ったロゴ作成の特徴や2つのロゴ作成サービスの違い、AIを使ったロゴ作成のメリット・デメリットなどについてご紹介いたします。
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