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ゲームのタイトルロゴ2 〜デザインの参考になる!実例のご紹介〜
今回は、「ゲームタイトルロゴ」の実例をご紹介しながら、ロゴデザインの参考になるポイントを併せて解説していきます。
ゲームタイトルロゴ実例
ドラゴンクエスト
画像引用元:ニンテンドーストア | ドラゴンクエスト
1986年に第一作目が発売され、それ以降のシリーズ作品はいずれも大ヒット。
言わずと知れたRPG(ロールプレイングゲーム)作品の「ドラゴンクエスト」(以降、略称の「ドラクエ」と記載します)です。
タイトルロゴのデザインを手掛けたのは、デザイナー・榎本一夫(えのもと かずお)氏です。
RPGは「ドラクエ」以前にも発売されていましたが、当時はまだ馴染みの薄かったジャンルで、榎本氏は“映画のようなもの”と説明されてロゴをデザインしたそうです。
「ドラクエ」と言えば、文字が立体的かつ遠近感のあるデザインされたタイトルロゴですよね。
ドラゴンのシルエットや剣のモチーフは、ゲームの舞台が“ファンタジーの世界”という事をわかりやすく表現しています。
また、立体的でゴツゴツとした質感を思わせる文字(ロゴタイプ)は、ファンタジー世界で登場する“石造の城”や“遺跡”を連想させます。
そしてただ立体的にするのではなく、遠近感のある形にした事で、ゲームの壮大な雰囲気が感じられますね。
立体的なロゴデザインは、世界観を表現しているだけではありません。
平面的なロゴデザインものよりもインパクトがあり、記憶にも残りやすいデザインとなっています。
「ドラクエ」のロゴは、「ゲームタイトルロゴ」の中では装飾がやや少なめでシンプルなデザインになりますが、立体的・遠近感があるので、シンプルでも印象に残りやすいロゴとなっています。
ファイナルファンタジー
画像引用元:SQUARE ENIX | ファイナルファンタジーポータルサイト | タイトルラインナップ
「ドラクエ」と並んで非常に人気の高いRPG(アクションRPG)作品で、1987年に第一作目が発売された「ファイナルファンタジー」(以降、略称の「FF」と記載します)です。
「FF」は作品ごとに世界観が違っていますが、細身の明朝体の「FINAL FANTASY」のロゴタイプをシリーズ通して共通※で使用しています。その為、「FFシリーズ」という作品としての統一感が生まれています。
※ただし、第一作〜第三作までは全く異なるデザインのタイトルロゴとなっています。
デザインの変更点と言えば、作品ごとのナンバリングや、サブタイトルが付けられていたり等のちょっとした変更と、“グラデーションのシルエット”です。
「FF」をプレイした事が無い人でも、この特徴的な“グラデーションのシルエット”が印象に残っている方は多いのではないでしょうか?
シルエットのデザインは作品ごとに異なっていて、それぞれの作品を象徴するものを用いています。
その為、新作のタイトルロゴのデザインが発表されるとFFファンは「このシルエットは、作品の何を表しているのだろう?」と、プレイする前からワクワクを味わう事ができます。
また、プレイ後も「このシルエットデザインになっているのは、もしかしてこういう事なのかな…?」と、作品に込められた意図を推測する楽しみもあります。
ゲームの内容だけでなく、ロゴデザインでもユーザーにワクワク感を与えているのです。
逆転裁判
画像引用元:CAPCOM | カプコン 製品・サービス情報 | 逆転裁判
ロゴデザインにシルエットが使われているものを、もう一つご紹介しましょう。
「逆転裁判」は弁護士である主人公を操作して、無実の罪を問われいている被告人を無罪にするゲームで、「法廷バトル」という新しいジャンルを生み出した作品です。
ロゴにデザインされている人物のシルエットは、主人公が法廷で嘘や矛盾した証言をする証人に対して、『異議あり!』の発言と共に取る“決めポーズ”がモチーフとなっています。
このポーズは“証人の嘘や矛盾を指摘して、真実を暴いていく”というゲームシステムを象徴しているシルエットなので、「逆転裁判」の“アイコン”とも言えます。
「逆転裁判」のネーミングは、ゲームの内容が分かりやすく(想像しやすく)て良いのですが、漢字のみで表記されているので、少し固い印象を受けますね。
また、“裁判”と名付けられている事から、ゲームをプレイするのが難しそうな印象も受けてしまいます。
ですが、ロゴにシルエットが描かれている事で固い印象が和らぎ、ダイナミックな遠近感のある“異議ありポーズ”のシルエットによってゲームっぽさが強調され、ゲームへの興味を引きやすいデザインとなっています。
漢字ばかりの固い印象のネーミングでも、このようにシルエットをデザインに用いる事でロゴデザインの印象を、さらに、「堅苦しそう」「難しそう」といったゲームそのものの印象を柔らかく変える事ができるのです。
ウマ娘 プリティーダービー
画像引用元:Cygames | ウマ娘 プリティーダービー 公式ポータルサイト
「ウマ娘 プリティーダービー」(以降、略称の「ウマ娘」と記載します)は、スマートフォン向けゲームアプリを中心とした、漫画やアニメなどのメディアミックスコンテンツです。
ゲームとしては、実在した競走馬を擬人化した“ウマ娘”を育成してレースに勝っていくという「育成シミュレーション」です。
登場キャラクターはみな可愛い女の子で「アイドル育成」の要素もあるので、ロゴデザインは可愛らしくポップな雰囲気になっています。
「ウマ娘」は競馬が題材となっているゲームですが、前述の「逆転裁判」のタイトルロゴとは反対に、題材(=競馬)を“感じさせない”ロゴデザインになっていますよね。
ゲームとはいえ、競馬には「ギャンブル」や「借金」といった悪いイメージを持つ人は多いです。
ですので、競馬を感じさせないようなカジュアルなロゴデザインにする事で、先入観無く、ゲームに興味を持つ人を増やしたり嫌悪感を持たずにプレイできるようにしているとも考えられます。
428 〜封鎖された渋谷で〜
画像引用元:スパイク・チュンソフト | 428 封鎖された渋谷で
ゲームには、「ビジュアルノベル」(または「ノベルゲーム」)というジャンルがあるのは、ご存知でしょうか?
「ビジュアルノベル」とは、画面上に文章や絵(または映像)が表示され、音や音楽などの効果が加えられた“画面上で読む小説”の事です。
“小説”と言うとゲーム性が無いように思われるかもしれませんが、文章の途中で「選択肢」が現れ、選択する項目によってシナリオ(物語の展開や結末)が変わるので、様々なシナリオをプレイするのが「ビジュアルノベル」※の楽しみ方です。
※「428 〜封鎖された渋谷で〜」は2008年にセガにより発売・チュンソフト(現在は合併により「スパイク・チュンソフト」に変更)開発の「サウンドノベルゲーム」です。「サウンドノベルゲーム」はスパイク・チュンソフトの登録商標で、「ビジュアルノベル」の事です。
この作品はサブタイトルの通り、物語の舞台は渋谷で、誘拐事件を発端としたサスペンスものとなっています。
メインタイトルの「428」は“しぶや”の事で、単に「渋谷」とするよりは、何だか謎めいた雰囲気になって興味を引きますね。
タイトルロゴは、「立入禁止」を連想させる黄色と黒のカラーが印象的で、サブタイトルの“封鎖された”を連想させます。
また、鋭いトゲのような装飾が、“サスペンス”の緊張感を漂わせています。
「428」のフォントがシンプルなゴシック体なので、トゲのデザインが一層インパクトを与えていますね。
「ビジュアルノベル」は、シナリオを楽しむゲームになるので、派手目でワクワク感のあるロゴよりも、シンプル目で“物語の世界観や雰囲気”を表現したロゴデザインが多いのが特徴です。
「ゲームタイトルロゴ」ではありますが、「漫画タイトルロゴ」のデザインに近いものが多く見られます。
さて、近年はスマートフォン向けゲームアプリが数多く開発され、「ゲームタイトルロゴ」の需要が伸びてきています。
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