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周年記念ロゴを作る意味とは?ロゴの役割と作り方を解説します! その2
今回は「周年記念ロゴ」の作り方のポイントと、実例をいくつかご紹介しながらデザインの参考になるポイントを解説していきます。
■目次
-「周年記念ロゴ」の作り方のポイントはこれ!
・周年の数字を入れる
・スローガンを入れる
-「周年記念ロゴ」の参考実例
・新日本プロレス50周年記念ロゴ
・NBC 長崎放送70周年記念ロゴ
・キングダム ハーツ20周年記念ロゴ
・全農パールライス50周年記念ロゴ
・美少女戦士セーラームーン30周年プロジェクトロゴ
・新幹線イヤー2022ロゴ
「周年記念ロゴ」の作り方のポイントはこれ!
周年の数字を入れる
前回の記事で「周年記念ロゴ」の様々な役割について解説しましたが、その中で一番の役割は、“〇〇周年を迎えた”ことを可視化して人々に伝えることです。
そして、その為に欠かせないのが周年の数字です。
数字をメインにロゴをデザインすると、直感的に「周年記念ロゴ」だということが人々に伝わるので、「周年記念ロゴ」を作る上で周年の数字は欠かせない要素です。
ちなみに「周年記念ロゴ」は、“〇〇周年のタイミングを迎えないと作ってはいけない”といった決まりはありません。
例えば、“創業100周年”といった大きな節目もあれば、“(店舗の)オープン1周年”といった区切りの良い節目に作られることもあります。
スローガンを入れる
「周年記念ロゴ」には、企業ロゴ・ブランドロゴに比べてスローガンが入っている割合が多いのも特徴のひとつです。
特に多いのが『おかげさまで』や『感謝をこめて』といった、ユーザーや取引先などに対する感謝の言葉です。
“〇〇周年を迎える”為には、企業努力だけでなく、支えてくれるユーザーや取引先の存在が欠かせません。その為、「周年記念ロゴ」を通じてユーザーや取引先に日頃の感謝の気持ちを伝えているのです。
感謝の言葉以外には、今後のに向けての決意などのメッセージが入っているのも多いです。
「周年記念ロゴ」の参考実例
それでは、2022年に周年を迎えるものの中から、「周年記念ロゴ」の実例をいくつかご紹介しましょう。
新日本プロレス50周年記念ロゴ
画像引用元:NJPW 50th Anniversary - 新日本プロレス50周年特設サイト
「新日本プロレスリング(New Japan Pro-Wrestling 略称:NJPW)」は、1972年に設立された日本で一番古いプロレス団体です。
2022年に50周年を迎えるにあたり、2021年11月に「新日本プロレス50周年施策発表会見」が行われ、「50周年ロゴ」のお披露目や「50周年施策」が発表されました。
ロゴのお披露目がイベントのひとつとして行われているところから、「新日本プロレス」の“50周年を盛り上げていこう”という意気込みが感じられますね。
「50」の「0(ゼロ)」に描かれているのは、「新日本プロレス」の団体のロゴマーク“ライオンマーク”です。
そして、「50」の下に描かれている「水色の菱形」は、プロレスには欠かせない「リング」を表しているのだそうです。
「周年記念ロゴ」は大まかに分けると、“既存のロゴ(企業ロゴ・ブランドロゴなど)に周年の数字を組み合わせるパターン”と、“新たに「周年記念ロゴ」をデザインするパターン”の2種類があります。
こちらのロゴは、前者のパターンですね。
既存のロゴと周年の数字を組み合わせると、既存のロゴが示す会社やブランド・商品が周年を迎えたことがすぐに伝わるロゴになります。
NBC 長崎放送70周年記念ロゴ
画像引用元:NBC70周年 | NBC長崎放送
「長崎放送株式会社(Nagasaki Broadcasting Company 略称:NBC)」は、長崎県と佐賀県を対象地域としたAMラジオ放送と、長崎県を対象地域としたテレビ放送を行なっていて、2022年に創立70周年を迎えます。
「70」の「0(ゼロ)」の部分には、「長崎放送」の「企業ロゴ」が配置されています。
そして、こちらのロゴは「スローガン」が入っているパターンですね。
『70歳、新人。』のスローガンには、下記のような想いが込められているそうです。
初心を忘れず謙虚な姿勢で、地域の皆さまに親しまれ、地域に貢献する企業でありたい。
引用元:プレスリリース | NBCは、2022年に創立70周年を迎えます。
70年という歴史を重ねても慢心することなく、常に新鮮な気持ちで挑戦しつづける意気込みが感じられるスローガンですね。
ちなみに、「0(ゼロ)」に配置されている企業ロゴは、2021年にデザインがリニューアルされたもので、「70」の鮮やかな青色は、旧ロゴで使われていたカラー(実際はもう少し沈んだ青色)が由来となっています。
70年間の歴史を積み重ねてきた旧ロゴの色と、これから歴史を重ねていく新ロゴが1つのデザインになっているのが素敵なアイデアですね。
キングダム ハーツ20周年記念ロゴ
画像引用元:KINGDOM HEARTS 20th ANNIVERSARY | KINGDOM HEARTS PORTAL SITE | SQUARE ENIX
「キンングダム ハーツ」は、ウォルト・ディズニー社とスクウェア(現:スクウェア・エニックス)が提携して製作し、2002年に発売されたPlayStation 2用のゲームソフトです。
「20」の「0(ゼロ)」の部分には、「キングダム ハーツ」のタイトルロゴ(下画像)にある「ハート」と「王冠」のモチーフが使われています。
画像引用元:キングダム ハーツ | TIMELINE | KINGDOM HEARTS PORTAL SITE | SQUARE ENIX
そして、「ハート」の半分と、ゲームに登場する伝説の武器「キーブレード」を組み合わせて「2」を表現しています。
シンプルな「周年記念ロゴ」ですが、「キングダム ハーツ」を象徴するモチーフを使って周年の数字を表現している秀逸なロゴです。
全農パールライス50周年記念ロゴ
画像引用元:全農パールライス 50周年記念サイト|全農パールライス株式会社
「全農パールライス株式会社」は、米穀のとう精(精米)や販売、炊飯事業を行なっている会社です。
「50」の「0(ゼロ)」が「お米」のシルエットになっているので、“お米を取り扱っている企業の周年記念ロゴ”というのがイメージしやすくなっていますね。
こちらの「周年記念ロゴ」は「全農パールライス株式会社」の企業ロゴとは全く違うデザインなので、“新たに「周年記念ロゴ」をデザインするパターン”の方になります。
既存の企業ロゴと「周年記念ロゴ」が全く違うデザインの場合、2つのロゴの関係性が弱く感じられますが、こちらの「周年記念ロゴ」では企業ロゴと同じ色(紺と青緑)を使っている為、企業ロゴとの関係性が強く感じられます。
「周年記念ロゴ」は、“既存のロゴ(企業ロゴやブランドロゴ)のデザインに合わせなければいけない”といった決まりは特にありません。
ですがこちらのロゴのように、並べて使用しても違和感のないデザインにすると、まとまりのある雰囲気になり、ロゴを見る人に安心感や信頼感を与えることができます。そしてその安心感や信頼感は、企業そのものの印象へ繋がっていきます。
既存ロゴと「周年記念ロゴ」を並べて使用する予定がある場合は、“ロゴのシルエットを合わせる”または“カラーを合わせる”など、2つのロゴの関係性を強めるデザインにすると良いでしょう。
画像引用元:全農パールライス 50周年記念サイト|全農パールライス株式会社
美少女戦士セーラームーン30周年プロジェクトロゴ
画像引用元:美少女戦士セーラームーン 30周年プロジェクト 公式サイト
「美少女戦士セーラームーン」は、少女漫画雑誌「なかよし」で1992年から連載が始まった漫画が原作のメディアミックス作品です。
近年には、幼い頃に「セーラームーン」のアニメを視聴していた女性をターゲットにした「セーラームーンコスメ」がヒット商品となるなど、今だにその人気は衰えていません。
さて、ロゴには主人公の月野うさぎがセーラームーンに変身した姿が描かれていますね。
漫画やアニメ・ゲーム、ご当地キャラクターやイメージキャラクター(マスコットキャラクター)など知名度の高いキャラクターがいる場合、「周年記念ロゴ」のデザインに採用されるパターンは多いです。
キャラクターを入れることでロゴのデザインが華やかで楽しい雰囲気になり、周年の特別感も増す感じがしますね。
新幹線イヤー2022ロゴ
画像引用元:新幹線 YEAR2022|JR東日本
JR東日本は5年ごとに、秋田・東北・山形・北陸・上越の5方面の新幹線周年キャンペーン「新幹線YEAR」を実施しています。そして今年は、ちょうどキャンペーン実施の年にあたります。
「新幹線イヤー」のロゴタイプの斜線とグラデーションの斜めの帯が、スタイリッシュな印象のデザインですね。
帯の色がグラデーションになっていることで、色の濃い方から薄い方への“動き”を感じさせるので、新幹線のスピーディーさも感じさせます。
ところでこのグラデーション、鉄道に詳しい方はすでにお気づきかと思いますが、「太い帯」と「細い帯」の組み合わせはそれぞれが新幹線の「車両カラーの2色」を表しています。
- 紫&赤…山形新幹線
- 青緑&マゼンタ…東北新幹線
- 赤&グレー…秋田新幹線
- 青&銅…北陸新幹線・上越新幹線
画像引用元:新幹線 YEAR2022|JR東日本
新幹線のシルエットを使わずに、「車両カラー」だけで新幹線を表現しているのは面白いアイデアですね。
「周年記念ロゴ」は、周年を盛り上げる為のツールなので、企業ロゴ・ブランドロゴに比べると自由で楽しい雰囲気のデザインが多いです。
そして、企業ロゴ・ブランドロゴとは違った印象を人々に与えたり、メッセージを込めたりできるので、「周年記念ロゴ」を作ることで新たな顧客獲得の可能性も高まります。
周年を迎える際には、ぜひ「周年記念ロゴ」を作って、大いに活用してみてください。
『でも、どうやって周年記念ロゴを作れば良いか分からない…』
そんな方は、お気軽にロゴ作成・制作サービス【ココロゴ】にご相談ください!
「お問い合わせ」ページからロゴ作成の関するご相談を承っております。
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