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「ビデオロゴ」ってどんなロゴ?「モーションロゴ」との違いも解説します!
「ビデオロゴ」は、映像作品が始まる前や終了後に映し出されるもので、ビデオテープやDVD・Blu-ray Discなどで見ることができます。
今回は「ビデオロゴ」について詳しく解説していきます。
■目次
-「ビデオロゴ」とは?
▶︎「モーションロゴ」と「ビデオロゴ」の違い
・「モーションロゴ」の特徴
・「ビデオロゴ」の特徴
-「ビデオロゴ」を作るメリット
▶︎視聴者の記憶に残りやすい
▶︎イメージや雰囲気作りに効果的
「ビデオロゴ」とは?
冒頭でも述べましたが、「ビデオロゴ」はビデオテープやDVD・Blu-ray Discなどに収録されている映像作品が始まる前、または終了後に見ることができます。
ビデオやDVDを視聴した際に、収録作品とは関係の無い“短いイメージ映像”と共に、企業ロゴが映し出されているのを目にしたことがあるかと思います。
それが「ビデオロゴ」です。
「ロゴ」と名前が付いていると、企業ロゴが映し出された部分のみを指しているように思われるかもしれませんが、「ビデオロゴ」は、企業ロゴが映し出されるまでの“短いイメージ映像”も含めた映像を指して「ロゴ」となります。
「ビデオロゴ」と同じようなものに、「オープニングロゴ」と呼ばれるものがあります。
「オープニングロゴ」は映画の本編が始まる前に流れるもので、こちらも“短いイメージ映像”と共にロゴが映し出されます。
次のような映像を、映画本編が始まる前に目にしたことはないでしょうか?
●ユニバーサル・ピクチャーズ
画像引用元:ユニバーサル・ピクチャーズ facebook
宇宙から地表を見ている視点から始まり、徐々に引きの(地表から離れていく)視点へ。視点が動くと共に、立体的な“UNIVERSAL”の文字が現れ、地球の周りを帯のようにぐるっと囲む。
●20世紀スタジオ
画像引用元:20th Century Studios facebook
印象的なドラムロールから始まるファンファーレが流れ、ロゴのような建造物がライトアップされている映像。
これらの映像が流れると、『いよいよ映画本編が始まる!』と一気にテンションが上がる人は多いのではないでしょうか。
「オープニングロゴ」は作品に合わせて映像や音楽に少しアレンジが加えられることがある為、映画本編が始まる前のワクワク感をさらに盛り上げてくれます。
「オープニングロゴ」は、映画の本編が始まる前に流れる為にそのように呼ばれますが、“短いイメージ映像とロゴ”で構成されているので、作りは「ビデオロゴ」と同じです。
「モーションロゴ」と「ビデオロゴ」の違い
「ビデオロゴ」で映し出されるロゴは“短いイメージ映像”の続きで映し出される為、多くの場合が“動くロゴ”となっています。
“動くロゴ”と言うと、記事【ロゴがアニメーションする!最近流行りの「モーションロゴ」とは?】でご紹介した「モーションロゴ」も“動くロゴ”でしたね。
「モーションロゴ」と「ビデオロゴ」、どちらも“動くロゴ”ではありますが、それぞれのロゴで少し違いがあります。
「モーションロゴ」の特徴
「モーションロゴ」の場合、ロゴデザインのイメージに合わせてロゴの一部や全体を動かしたり、演出を加えたりして、“ロゴそのものを動かす”といった内容のロゴになります。
“ロゴそのものを動かす”ことで、ロゴデザインを人々の記憶に残りやすくするのが主な目的です。
「モーションロゴ」は、“ロゴそのものが動いている映像”の部分を指すので、尺(映像の長さ)が短いものが多く、テレビCMやPR映像内の最初または最後の数秒で使われることが多いツールです。
宣伝したい商品やPRしたい内容がメインの映像と共に、“どこの企業・ブランドが宣伝しているのか”ということを、短時間で印象的に伝えるのが「モーションロゴ」です。
「ビデオロゴ」の特徴
「ビデオロゴ」の場合は、ストーリー性のあるものやイメージを重視した映像と共にロゴが表示されるので、“イメージ映像+ロゴ”といった内容のロゴになります。「ビデオロゴ」で映し出されるロゴも多くの場合は“動くロゴ”ですが、「モーションロゴ」とは違い、“ロゴを動かす”ことがメインの内容ではありません。
「ビデオロゴ」はロゴデザインを人々の記憶に残す目的もありますが、それだけではありません。“短いイメージ映像”によって、ロゴデザインだけでは表現しきれない企業やブランドのイメージを表現するのが主な目的となっています。
その為、ロゴデザインは変わらなくても、“短いイメージ映像”は度々内容を変更して、人々に与えるイメージを変える場合があります。
また、「ビデオロゴ」は「モーションロゴ」よりも尺が長いものが多いのも特徴です。
「モーションロゴ」は先述したように、“ロゴそのものが動いている映像”の部分を指すので、それほど尺が長くありません。
一方「ビデオロゴ」の場合は、“イメージ映像+ロゴ”で構成されているので、「モーションロゴ」よりも尺が長くなります。
「ビデオロゴ」を作るメリット
「モーションロゴ」でも十分印象に残るので、ブランディングツールとしては不足ありません。
ですので、『わざわざイメージ映像を追加してまで「ビデオロゴ」を作る必要ってあるの?』と思われる方もいるかもしれませんね。
「ビデオロゴ」を作るメリットには、次のようなものがあります。
視聴者の記憶に残りやすい
「ビデオロゴ」は、ビデオテープやDVD・Blu-ray Discなどに収録されている作品が始まる前や終了後に流れると先述しました。つまり、“観る”ことに集中している時に目にするものになります。
「オープニングロゴ」も同じように、映画を観る為に集中している時に目にするものになります。
「ビデオロゴ」や「オープニングロゴ」は視聴者が集中して観ることになる為、イメージ映像からロゴが映し出されるまでの一連の映像が視聴者の記憶に残りやすくなるのです。
ロゴは多くの場合、商品自体やそのパッケージ、チラシやポスター・看板などで使われている為、意識して見ない限りは何となく視界に入ることが一般的です。
その為、ユーザーや、特にターゲットは、繰り返し目にすることで、ようやくロゴを認識することが多いです。
また、「モーションロゴ」はテレビCMなどで使われる為、“何となく見ている”時に目にすることが多いものになります。
静止しているロゴに比べると「モーションロゴ」は記憶に残りやすい特徴を持っていますが、集中している時に目にする「ビデオロゴ」や「オープニングロゴ」に比べると、記憶の残り方に違いが出てきます。
イメージや雰囲気作りに効果的
「ビデオロゴ」や「オープニングロゴ」では、企業やブランドなどが視聴者に伝えたいイメージや雰囲気を最大限に表現することができます。
なぜなら「ビデオロゴ」や「オープニングロゴ」は、“イメージ映像”の部分でロゴのデザインに使われている以外のモチーフやカラーを使ったり、ストーリー性のある映像が作れるので、表現の幅が非常に広くなるからです。
もちろん「モーションロゴ」でも、ロゴの動き方や演出によって、企業やブランドなどのイメージを表現することは可能です。
ですが、「モーションロゴ」は“ロゴそのものを印象的に見せる為の映像”になるので、「ビデオロゴ」や「オープニングロゴ」に比べて表現の幅が狭くなったり、インパクトが弱くなります。
ここまでの解説で、“「モーションロゴ」は「ビデオロゴ」に劣る”といった印象を持った方もいたかもしれませんが、そもそも「モーションロゴ」と「ビデオロゴ」では使いどころが全く違うので、2つのロゴに優劣はありません。
それぞれのロゴの特徴を活かせる場面で使い分け、ブランディングを行うと良いでしょう。
さて、企業やブランドのイメージを良くする為に使われる「ビデオロゴ」ですが、残念なことに、「ビデオロゴ」に対して『トラウマになってしまった…』という人が発生してしまうことがあります。
なぜ、「ビデオロゴ」が人々のトラウマになってしまうのか…
次回は、「ビデオロゴ」のトラウマについて、詳しく解説いたします。
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