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これからロゴデザイナーを目指すあなたへ!勉強の進め方とおすすめ書籍をご紹介〜その2
※前回の記事では下記の内容をご紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
- STEP1-Illustratorを学ぼう!
- STEP2-フォントについて学ぼう!
■目次
-ロゴデザインの勉強とおすすめの書籍
STEP3−色について学ぼう!
・色彩センス プロのための実践的色彩ガイド
・見てわかる、迷わず決まる配色アイデア3色だけでセンスのいい色
STEP4−ロゴデザインの考え方を学ぼう!
・ロゴデザインの現場 事例で学ぶデザイン技法としてのブランディング
STEP5−ロゴデザインの引き出しを増やそう!
・実例つきロゴのデザイン
【ココロゴ】の記事でもロゴの勉強ができる!?
ロゴデザインの勉強とおすすめの書籍
STEP3−色について学ぼう!
「Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター)」が使えるようになると、ロゴの「シンボルマーク」の部分が作れるようになります。
そして、フォントに関する知識を身につけると、「ロゴタイプ」の部分が作れるようになります。
「シンボルマーク」と「ロゴタイプ」の勉強ができれば、ロゴデザインの勉強は完了!…ではありません。
ロゴを作るにあたってもう一つ重要な要素、“色”の知識も必要です。
色には、見た人に様々な印象やイメージを与える効果がある為、“ただ何と無く色を付けておけば良い”というものではありません。
※ロゴの色については、記事【ロゴデザインを引き立てる!色の持つ効果】や【形と色でこんなに変わる!ロゴが与えるイメージの話】で解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
色について学ぶことは重要なのですが、『色の勉強までやらなきゃいけないとなると、ちょっと面倒だな…』と感じる方もいるでしょう。
色に関しても前回の記事でご紹介したフォントと同じように、熟知していなければロゴデザインが作れない訳ではありません。
おおまかでも良いので、色が人に与える印象を学んでおきましょう。
また、色は単色(1色)だけではなく、「色の組み合わせ=配色」についても学んでおく必要があります。
なぜなら、単色だけの時と複数の色が組み合わさった時では、色が与える印象が変わったり、もっと複雑なイメージを与えることができるからです。
どのような色(単色)や配色にすることでどのような印象を与えられるのかを知っておくと、ロゴ作成がスムーズになるので、知っておいて損はありません。
★おすすめ書籍
<色彩センス プロのための実践的色彩ガイド>
リアトリス・アイズマン/武川カオリ(著)
画像引用元:PIE International
「何色が人にどのような印象やイメージを与えるのか」といったことだけでなく、色に役割や重要性についても書かれています。
また、イメージ別に配色のサンプルも掲載されているので、この本を読めば色に関することを一通り知ることができます。
ただ1点残念なのが、配色サンプルが「PANTONE(パントンまたはパントーン)」※という、特殊な色で記載されていることです。
印刷で使用する色の表現「CMYK」やディスプレイで使用する色の表現「RGB」の記載が無いので、サンプルの色を Illustratorで再現する為には「PANTONE→CMYK」や「PANTONE→RGB」を調べなければいけないのです。
※「PANTONE」とは、アメリカに本社のあるパントン社から販売されている色見本帳のことです。「PANTONE」の色は、あらかじめ調合されたインク(特色)で印刷されている為、「CMYK」では表現できない色もたくさんあります。
<見てわかる、迷わず決まる配色アイデア3色だけでセンスのいい色>
ingectar-e(著)
画像引用元:インプレスブック
“すぐに使える”配色の参考としておすすめなのは、こちらの本になります。
タイトルの通り3色の組み合わせによって、様々なイメージに合わせた配色見本が掲載されているので「◯◯っぽい雰囲気には、どんな色を使えば良いんだろう?』と思った時に、悩まず色を決めることができます。
また、3色の割合(メイン/アクセント/サブのバランス)を変えたサンプルも掲載。同じ3色を使っていても、それぞれの色が占める割合を変えるだけで印象も変わるので、配色に悩んだ際に“使う色を変える”のではなく、“使う色の割合を変えてみる”といったアイデアの参考にもなります。
ちなみに、こちらの本は「CMYK」「RGB」だけでなく、Webページで色を表現する際に用いられる「カラーコード」も記載されているので、掲載されている配色はすぐに Illustratorで再現できるようになっています。
STEP4−ロゴデザインの考え方を学ぼう!
ロゴ作成の為のツールが使えるようになり、人の印象を左右するフォントや色についての勉強ができたらロゴが作れるようになります…が、それはあくまで「自身の思い描いたものが、Illustratorを使って形にできるようになっただけ」です。
ロゴデザイナーは、自分の好みのロゴを作るのではなく、依頼主の『こんなロゴを作って欲しい』という要望を汲み取り、依頼主が満足できるロゴを作らなければいけません。
つまりロゴデザイナーは、ロゴのデザインが上手く作れることだけでなく、“依頼主の要望を形にする”ことも求められるのです。
『そんなこと、独学で勉強できるのかな…?』と心配になるかもしれませんが、実はそれを学べる書籍もあるのです。
★おすすめ書籍
<ロゴデザインの現場 事例で学ぶデザイン技法としてのブランディング>佐藤 浩二/田中 雄一郎/小野 圭介(著)
画像引用元:株式会社エムディエヌコーポレーション
私たちは日頃、数多くのロゴを目にしていますが、そのロゴが「どのようなプロセスを経てこのデザインにおさまったのか」ということを知る機会はほとんどありませんよね。
その“ロゴ制作の現場”を知ることができるのが、こちらの本です。
デザイナーと依頼主とのヒアリング(打ち合わせ)から、依頼主の要望をデザイナーが形にしていく様子が事細かく掲載。
特に見どころなのが、普段目にする機会の無い“製作途中のロゴのラフスケッチ”が掲載されている点です。プロのデザイナーが、どのようなアイデアでロゴを生み出しているのかが垣間見れる貴重な資料です。
また、3人のプロのデザイナーによる「ロゴデザインの考え方」だけでなく「ロゴ制作の進め方」も分かるので、ロゴ作成の依頼を受けた際の参考にもできます。
STEP5−ロゴデザインの引き出しを増やそう!
依頼主の要望に応える為には、ロゴデザインの“引き出し”をたくさん持っている必要があります。
と言うのも、ロゴ作成の依頼を受ける際、“渾身の1案だけを提案する”ということは無いからです。
様々なアプローチのロゴ案を提出し、その中からデザインを整えていくので、1つの依頼に対して最低でも3案は提案できるようになるのが望ましいです。
『でも、ロゴデザインなんて、1度に何個も思い浮かばないよ…』と思われるかもしれませんが、心配はいりません。
ロゴデザインを複数提案できるようになる為の勉強法もあります。
それが、「デザインのインプット=ロゴの実例をたくさん見ること」です。
ロゴの実例をたくさん“観察”して、ロゴ作成の参考になりそうなポイントをインプットしていきましょう。
また、ロゴデザイナーはロゴデザインのトレンドを知っておくことも必要です。
日頃から身の回りにあるロゴデザインを“観察”して、常にアンテナを張っておくようにしましょう。
※ロゴのトレンドを知っておいた方が良いことについては、記事【知っておいた方が良い?ロゴデザインのトレンドについて】で詳しく解説しています。ぜひ、併せてご覧ください。
★おすすめ書籍
<実例つきロゴのデザイン>
パイ インターナショナル(編著)
画像引用元:PIE International
こちらの本には約750点のロゴがタイプ別(フードやサービスなど)に掲載されているので、たくさんのロゴデザインを参考にしたい場合に最適です。
また、こちらの本ではロゴのデザインだけではなく、ロゴの使用実例(パッケージや看板など)も一緒に掲載されているので、ロゴがどのように使用されているのかも参考にできます。
ここでご紹介したロゴデザインの勉強の進め方は、あくまで一例です。
ロゴデザイナーになる為に、必ずご紹介した順番通りに進めなければいけない訳ではありません。
ただし、ここでご紹介した内容は全てロゴデザイナーとして活躍していく上で必ず必要になってくる知識やスキルなので、順番は前後しても勉強しておくことをおすすめします。
【ココロゴ】の記事でもロゴの勉強ができる!?
【ココロゴ】では、ロゴの作り方に関する記事もいくつか公開しています。
前回と今回の記事でご紹介した書籍だけでなく、【ココロゴ】の記事の中にも、ロゴデザインの勉強に役立つものがありますので、ぜひ参考にしてみてください。
【ロゴ制作の現場!依頼から納品までの流れをデザイナー側から解説します】
【ココロゴ】のロゴデザインをリニューアルした際の、依頼からロゴが完成するまでのプロセスを詳しくご紹介しています。
ロゴ作成の依頼を受けると、どんな感じで制作が進んでいくのかが分かる記事となっています。
【ロゴ作成を解説!イメージに合わせたロゴデザインとは?】
イメージの異なる2つの“架空の喫茶店”のロゴ作成の様子を、アイデア出しから完成までご紹介しています。
どのようなイメージにはどのようなデザインを提案すれば良いのか、考え方やデザインの作り方などが参考になる記事となっています。
【Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター)でロゴ作成に使える機能を解説!】
Illustratorの様々な機能を使って、ロゴを作成するプロセスをご紹介しています。
他にも、ロゴに関する様々な記事を公開していますので、ぜひ、ロゴデザインの勉強にお役立てください。
お困りのことがございましたら、お気軽にこちらからお問い合わせください。