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ロゴはどんなタイミングや理由でリニューアルする?参考実例をご紹介します!

コラム
2022.06.21
前回の記事では、ロゴには使える期間がある=“寿命”があること、そして、ロゴがどのような時に“寿命”を迎える(ロゴデザインをリニューアルする)のかについて解説しました。

 

今回は、ロゴのリニューアル実例を、リニューアルのタイミングやリニューアルに至った理由と併せてご紹介します。

 

これからロゴをリニューアルしようと考えている方は、ぜひリニューアルを行う際の参考にしてみてください。

 

 

 

 

ロゴのリニューアル実例

ダイソー(DAISO)/株式会社大創産業

ダイソーロゴ

画像引用元:ダイソー

 

100円ショップで有名な「ダイソー」です。

 

昔は「ザ・ダイソー」という名称で、ロゴも現行のものよりカラフルでカジュアルなデザインでしたね。のちに明朝体の「DAISO」がメインのデザインに変更になりましたが、そこからゴシック系の現在のロゴデザインへと変更されました。

 

 

◆ロゴリニューアルのタイミングと理由

ロゴがリニューアルされたのは2019年3月。代表取締役社長:矢野靖二氏が社長就任からちょうど1年が経ったタイミングでした。

ロゴリニューアルの理由に関しては、次の様に発表されています。

 

企業としてのブランド価値をより世界に向けて拡げていくために、CI(コーポレート・アイデンティティ)とロゴを刷新することにいたしました。

引用元:ダイソー | お知らせ | CI(コーポレート・アイデンティティ)を刷新

 

「ダイソー」のロゴリニューアルのタイミングでポイントとなるのが、“新社長の就任”“CI(コーポレート・アイデンティティ)の刷新”です。

 

CIと3つの要素イメージ

 

会社のトップが変わると、それに伴って会社の社風や体制・戦略なども変わることはよくありますよね。

戦略を変えるということは「CI」を見直すことにも関係するので、“新社長の就任”によって“CIの刷新”が行われることは珍しくありません。

そして“CIの刷新”が行われると、これまで使用していたロゴが“新しいCI”に適さなくなる為、“ロゴデザインのリニューアル”も併せて行われるのです。

 

CIが刷新された「ダイソー」の新しいロゴは、下記のコンセプトでデザインされたとのことです。

 

新しいロゴには社名を英文字であらわすDAISOのAの形をデザインし、「人々の生活をアップデートしていく」「人々の生活をより豊かにしていく」という強い決意と熱意を表現しています。

引用元:ダイソー | お知らせ | CI(コーポレート・アイデンティティ)を刷新

 

ロゴタイプ「DAISO」の「A」の部分が、“上向きの矢印記号”のようなデザインになっていていますね。

矢印が上向きになっているので、“アップデート”や“豊かにしていく”というコンセプトがイメージしやすく、印象に残りやすくなっています。

 

シンボルマークは“上向きの矢印記号”がさらに多く、縦に3つ並んでいますね。矢印が並ぶことで視線の動きが矢印の指す方向に流れやすくなる為、より一層“アップデート”や“豊かにしていく”を感じやすいデザインとなっています。

 

 

 

ココナラ/株式会社ココナラ

ココナラロゴリニューアル

画像引用元:ココナラ リブランディング ブランドサイト | coconala brand site

 

知識・スキル・経験といった“得意”を売り買いできる日本最大級のスキルマーケット、「ココナラ」です。

 

◆ロゴリニューアルのタイミングと理由

ロゴがリニューアルされたのは、2021年8月。同年7月には、「ココナラ」のサービス開始9周年を迎えていました。

 

当初は15個からはじまったサービスのカテゴリ数も450以上にまで増え、サービスの利用もプライベートからビジネス目的まで幅広いお客様に利用していただいております。会員登録数は220万人を超え、サービスの様々な局面で多様化が進むにあたって、新しいブランドイメージが必要だと考えました。

引用元:ココナラ リブランディング ブランドサイト | coconala brand site

 

旧ロゴでは、シンボルマークの「赤色のC」は線が太めなので目を引きますが、それ以外の「水色のC」と「黄緑色のO」の線が細めなので、シンボルマークが少し弱い印象でした。

 

ですが、リニューアル後のシンボルマークは“線”ではなく“図形”になり、色の付いている面積(塗りの面積)が多くなった分、シンボルマークの印象が強くなりました。

また、“多様性”を表現する為にシンボルマークに使用する色も増えたことも、シンボルマークの印象を強めています。

 

そして、カラフルで強い印象のシンボルマークとバランスを合わせるように、ロゴタイプは太く丸みがあり、安定感のあるシルエットになっています。

 

リニューアル前は全体的に少し印象が弱く感じるデザインでしたが、リニューアル後は強くはっきりとした印象のデザインになり、信頼感が増したように感じられますね。

 

 

 

メルカリ/株式会社メルカリ

メルカリロゴリニューアル

画像引用元:Hello new logo | メルカリデザイン

 

フリマアプリで有名な「メルカリ」です。

テレビCMが頻繁に流れているので、アプリを利用したことはなくても『名前は知っている』という方は多いのではないでしょうか?

 

◆ロゴリニューアルのタイミングと理由

ロゴがリニューアルされたのは2018年10月31日で、2013年7月にアプリがリリースされて6年目を迎えたタイミングでした。

 

6年目を迎えたメルカリは、より幅広いお客さまにとって身近な存在として、日々の生活の中での売買を支えるインフラ的な存在になっていくことを目指し、今回ロゴデザインのリニューアルを行います。

引用元:Hello new logo | メルカリデザイン

 

先述の「ダイソー」や「ココナラ」のロゴリニューアルでは、新旧でロゴデザインを大きく変えていましたが、「メルカリ」の場合は、旧ロゴの雰囲気を残したデザインとなっていますね。

 

今回リニューアルした新しいロゴマークでは、「出品した商品が売れた」「欲しいものを購入できた」等の売り買いの「楽しさ」、たくさんの商品の中から掘り出し物を見つける「わくわく感」を旧デザインから引き継ぎつつも、どんな人にも身近に感じていただける「フラットさ」、信頼できるマーケットプレイスとしての「公平さ」を基にリデザインを行いました。

引用元:Hello new logo | メルカリデザイン

 

ロゴのリニューアルでデザインをガラッと変えると、ターゲットやユーザーに会社やお店・ブランドの“変化”を伝えやすくなります。その為、「ロゴのリニューアル=ロゴのデザインをガラッと変える」と考える人が多いかもしれません。

 

ですが、“デザインをガラッと変える”だけがロゴのリニューアルではありません。

細かな部分のデザインを調整するだけでも、ロゴが人々に与える印象を大きく変えることができるので、“ちょっとしたロゴデザインのリニューアル”でも行う価値はあります。

 

「メルカリ」の新しいロゴはシンボルマークの赤い箱がシンプルなシルエットになり、とてもスッキリした印象になりました。

また、箱のシルエットがやや丸くなったことで親しみやすさが出て、ロゴタイプの丸みとも雰囲気が合い、ロゴ全体のまとまりが良くなったように感じられます。

 

カジュアル感が強かった「mercari」のロゴタイプは少し細めのシルエットになり、上品で落ち着いた雰囲気になりました。

 

そしてロゴの色(赤・水色)が明るくなり、活発で楽しい雰囲気が増しましたね。

 

先述の「ココナラ」では、安定感のあるシルエットにすることで信頼感を与えるロゴになっていましたが、「メルカリ」のように上品で洗練されたロゴでも信頼感を与えることができます。

※ロゴタイプ(フォント)の太さにより印象の違いについては、記事【ロゴの印象が変わる!フォントの種類と選び方の基本】でも解説しています。ぜひ、併せてご覧ください。

 

 

 

サーティワン/B-R サーティワン アイスクリーム株式会社

サーティワンロゴリニューアル

画像引用元:[B-R サーティワンアイスクリーム]| 会社情報 | リリース一覧 | 2021.04.01

 

日本では「サーティワンアイスクリーム」の名称で馴染みのある、世界最大のアイスクリームチェーンです。

ロゴにある「baskin・robbins」は創業者のBaskin(バスキン)氏とRobbins(ロビンス)氏のことで、「サーティワンアイスクリーム」が創設されたアメリカをはじめ海外では「バスキン・ロビンス」の名称で呼ばれています。

 

◆ロゴリニューアルのタイミングと理由

2009年4月から使用されていたロゴがリニューアルされたのは、2021年4月1日。

『サーティワンからアイスクリームが無くなります。』という、アイスクリームチェーンのものとは思えないようなキャッチコピーと共に、次の発表がありました。

 

2021年4月1日(木)からブランドをリニューアルし、お客様へもっと幸せをお届けするお店へ生まれ変わります。様々なフレーバーから選ぶ楽しさ、お気に入りのフレーバーが見つかる喜び、アイスクリームを食べたお子様の笑顔や、家族や友人との集まりを盛り上げる特別感。サーティワンだからこそお届けできるHappyを、ぜひ体験してください!

引用元:[B-R サーティワンアイスクリーム]| 会社情報 | リリース一覧 | 2021.04.01

 

そして、ブランドのリニューアルに合わせて、ロゴデザインもリニューアルすることを発表。

 

日本では “サーティワン”といえば“サーティワン アイスクリーム”のことであると認識されています。この「アイスクリーム」の文字をなくすこと でよりシンプルで見やすいロゴになりました!

引用元:[B-R サーティワンアイスクリーム]| 会社情報 | リリース一覧 | 2021.04.01

 

“アイスクリームが無くなる”という、一瞬『えっ!?』と思わせるキャッチコピーでしたが、無くなったのはロゴに入っていた「アイスクリーム」の“文字”でした。

 

リニューアルの発表があった“4月1日”は、新年度が始まる区切りの良いタイミングであると共に「エイプリルフール」でもあります。その為、ロゴリニューアルの発表にユーモアを交えることを意識したのかもしれませんね。

 

さて、ロゴでリニューアルされたのは、「アイスクリーム」の文字を無くしただけではありません。

 

旧ロゴと比べて「Baskin Robbins」の比率が小さくなり、「サーティワン」の文字も青字にすることで、中心のピンク色の「31」がより際立つようになりました。これは、サーティワンのフレーバーのバラエティを、今まで以上にお伝えしたいという想いを込めています。

引用元:[B-R サーティワンアイスクリーム]| 会社情報 | リリース一覧 | 2021.04.01

 

文字サイズの比率は違いますが、「baskin」・「BR」・「robbins」のシルエットと配色は新旧ロゴでほぼ同じです。

先述の「メルカリ」のロゴ以上に新旧でデザインの変化が少ないので、ロゴがリニューアルされたことに気づく人は少ないかもしれません。

 

ですが先述したように、わずかなリニューアルだったとしても、何も効果が無い訳ではありません。

 

ロゴの色を明るくハッキリとした青とピンクに変更したことで、旧ロゴに比べて“カジュアル”や“楽しい”といった雰囲気が大幅に増しました。

また、日本では馴染みの薄い名称「baskin」「robbins」部分を“飾り”程度に小さくするという思い切った変更により、日本で馴染みのある名称「31」と「サーティワン」がより一層目に留まりやすくなりました。

これにより、ロゴから受ける「サーティワン」というブランドの印象がはっきり・強くなったように感じますね。

※色によってロゴのイメージが変わることについては、記事【ロゴデザインを引き立てる!色の持つ効果】【形と色でこんなに変わる!ロゴが与えるイメージの話】で詳しく解説しています。ぜひ、併せてご覧ください。

 

 

以上のようにロゴのリニューアルには様々な理由やタイミングがあり、ロゴをどのようにリニューアルするのか(大幅な変更か、微細な変更か)も様々です。

 

ロゴを「どのタイミングで、どんな理由で、どの程度リニューアルするのか」といった決まりは無いので、少しでも『そろそろロゴをリニューアルしようかな…?』と感じた時がリニューアルのタイミングです。

その際にはぜひ、積極的にロゴのリニューアルを検討してみてください。

 

 

『ロゴのリニューアルについて考えているけど、どこか相談に乗ってくれるところは無いかな…?』と、ロゴについての相談先をお探しの方はいるでしょうか?

そんな方はぜひ一度、ロゴ作成・制作サービス【ココロゴ】にご連絡ください!

 

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