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実は同じ!! 有名企業・ブランドが採用しているロゴの定番フォント集

コラム ロゴデザイン
2022.07.26
私たちがよく目にする企業やブランドのロゴ。実は、同じフォントを採用しているということが多いのです

 

それくらい、ロゴに使われるフォントには定番があります

 

今回は、文字のみや、文字が主体というシンプルなデザインのロゴを、フォントという視点から紐解いてみたいと思います。

 

どのブランドがどんなフォントを使っているのか?

 

早速、実例とともにご紹介していきましょう。

 

 

 

 

基本! 2種類の欧文フォントについて

 

欧文のフォントには、大きく分けて、セリフと呼ばれる飾りのある「セリフ体」と、飾りのない「サンセリフ体」に分かれます。

 

セリフ体/明朝体は、文字が細く読みやすさ重視の際に用いられることが多いのに対し、サンセリフ体/ゴシック体は、縦線・横線の太さがほぼ等しく、文字を目立たせたい時など、注目を集めたい時に使用されることが多いと言われています。

 

◆セリフ体の特徴◆

 

 

セリフとは、文字の先端に付けられる装飾のことで、セリフを持つフォントをセリフ体と呼びます。

 

和文フォントでは明朝体と呼ばれます。装飾性が高く古風なイメージがありますね。またその読みやすさから、欧文のセリフ体定番フォントであるTimes New RomanGaramondは多くの英字新聞で使用されています。

 

◆サンセリフ体の特徴◆

 

 

サンセリフとは「sans-serif」と書きフランス語で「セリフがない」という意味の単語です。

 

言葉通り、セリフ体とは違って装飾がなく、シンプルで、カジュアルな印象を持ちます。最近では、モバイルデバイスでの読みやすさから、ハイブランドがリブランディングする際、新ロゴデザインにサンセリフ体を採用する事例が増えているそうです。

 

次に、このセリフ体サンセリフ体のロゴでの定番フォントをみていきたいと思います。

 

 

 

ロゴデザイン定番フォント実例付き5選

 

Helvetica

 

 

 

Helvetica(ヘルベチカ)は、1957年にスイス人タイプフェイスデザイナーのマクス・ミーディンガーとエドゥアルト・ホフマンが発表したサンセリフ体のローマ字フォントです。Helveticaとはラテン後で「スイス」を意味します。

 

このフォントを採用しているのが、無印良品Panasonicなどです。

 

「世界で最も愛されている書体」と言われているほど汎用性が高く、iOSではシステムフォントに使用されています。簡素でわかりやすく、どんな会社のロゴにも浸透性があるのが特徴です。また読みやすいフォントであることから、世界中の空港や駅でも数多く採用されているそうです。

 

 

 

Future

Future(フーツラ)は、1923年にドイツのバウハウスに所属していたパウル・レナーによって発表されたラテン文字のサンセリフ体です。Futureとはラテン語で「未来」という意味。

 

このフォントを採用しているのが、LOUIS VUITTONDomino’sなどです。

 

Futureは、ジオメトリック・サンセリフと呼ばれ、幾何学的な造形が特徴のフォントです。正円のような“O”や幅の狭い“SやE”が古代ローマの碑文に使われている書体によく似ているため、高級感や王道といった雰囲気を醸し出していると言われています。ハイブランドをはじめファッション業界から自動車、飲食業界など多種多様な企業がロゴのフォントに採用しています。

 

 

 

DIN

DINは、1931年にドイツで工業用に作られたフォントです。DINとはDeutsches Institut für Normung=ドイツ工業規格の略称です。工業での型番記載などにこのフォントが使用されていました。

 

こちらのフォントを採用している企業で有名なのが、ユニクロです。また、近年では東京オリンピックのロゴに使用されました。

 

工業規格に用いられるほど視認性が高いのが特徴で、海外では公共の場で広く使われています。長い間工業規格用として活躍してきたフォントですが、判読性の高さや少し縦長でクールな印象を持ち、最近になってデザインでも注目されるようになってきたそうです。

 

 

 

Bodoni

Bodoni(ボドニー)は、イタリアの印刷工ジャンバッティスタ・ボドニによってデザインされたラテン文字のセリフ体のフォントです。

 

VOGUEHarper’s BAZAARなど、ファッション業界や広告業界で多く目にする書体になります。画の太さを均一に保ち、幾何学的に構成されていて、優雅でエレガントな印象を持っています。

 

広告デザインでは人気の高いフォントの1つと言われています。

 

 

 

Copperplate Gothic

Copperplate Gothic(カッパープレートゴシック)は1901年にフレデリック・ウィリアム・ゴーディが開発しました。一文字一文字がほぼ正方形のフェイスに収まるのが特徴で、装飾的でありながらセリフ体/明朝体ほど華美ではありません

 

このフォントを採用しているのが、DEAN&DERUCAMOLESKINEなどです。

 

招待状や、レストランのメニューなどで見かけることが多いかもしれません。幅広でどこか可愛らしさをもつこの書体は、飲食業界だけでなく、親近感を持たせたいブランドのロゴに愛用されています。

 

 

 

まとめ

 

今回は、企業やブランドのロゴでよく使われる定番フォントをいくつか紹介しました。

 

全く違う業種でも同じフォントを使っているのは驚きですね。

 

フォントそれぞれに誕生から現在までの歴史がありましたが、背景を知ることでその書体の持ち味も理解できたことと思います。

 

同じフォントでも文字間隔を微調整する、全体の色味を変えることで、その印象はガラリと変わってくるのがフォント・ロゴの魅力の一つです。

 

文字だけのロゴでこれだけ表現力を持てるのは、ひとえにフォントそのものが持つデザイン性が豊かだからといえるでしょう。

 

参考文献

【[CHIBICO BLOG] ロゴデザイン開発の定番フォント10選と展開事例】

【[SEVEN DEX POST]ロゴに同じフォントを使う有名企業まとめ|フォント与える印象の違い】

【[studiogram]世の中のブランドを読み解く】

【[TLB]Futuraの有名ブランドロゴ6選の作り方】

 

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