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有名企業のロゴ予算紹介! 高い? 意外に安い?
ロゴデザインの制作費はそれぞれの要因で高値になったり、安く抑えられたりします。
では、実際私たちがよく目にする大企業のロゴは一体どれくらいの費用で作られたのでしょうか?
今回は、その理由とともに有名企業のロゴのデザイン費について比較してみたいと思います。
超安価で作られた有名ロゴ
NIKE
via:https://snkrdunk.com/articles/13591/
このロゴを見たことがない、という人を探す方が難しいくらい有名なNIKEのロゴ。
これが実は、35$ (およそ5000円以下)で制作されていたのです。
NIKEという名前は、古代ギリシャ神話における戦いを司る女神ニケからきています。
この女神ニケの翼は「Swoosh(スウッシュ)」と呼ばれていました。これがNIKEのロゴデザインの原点と言われています。
そして、なぜ35$だったのか。
NIKEの創業者でオレゴン大学の学生だったフィリップ・ナイトが、当時ポートランド州立大学でグラフィックデザインを勉強していたキャロライン・デイビッドソンに時給2ドルでロゴデザインの依頼をしたからです。
かかった時間は17.5時間=35ドル。
いまや150億ドル相当の巨大な資産を抱えるNIKE。そのロゴの始まりがたったの35$だったとは驚きです。
via:https://about.twitter.com/ja/who-we-are/brand-toolkit
Twitterのロゴデザイン費は、なんと15$ (およそ2000円)なんです。
この青い鳥を一体誰がデザインしたのか。実は日本在住の英国人Simon Oxleyという方なのだそうです。
Oxley氏は、オンライン画像マーケットサイト「iStockphoto」を通じて、サンドウィッチ並みのライセンス料でTwitter社に使用を認めたというのです。
「iStockphoto」は、作品を1ドルから購入できるオンライン画像・動画・オーディオのマーケットサイト。
同社の広報担当者によると、Twitter社はOxley氏の鳥のデザインに対して10~15$支払ったとされています。
Twitterのロゴは創業当時のものから改良されているのですが、現在のロゴは、シンプルでありながら黄金比の要素も持ち合わせているそうです。
via:https://www.susi-paku.com/pakutwitter-2.html
黄金比とは、1:1.618比率のことで、人間にとってもっとも安定し、美しく感じられる比率のこと。
Twitterの新ロゴは、みごとにこの黄金比を取り入れています。すごいですね。
via:https://en.wikipedia.org/wiki/Google_logo
NIKEもTwitterも随分安価でロゴデザインを手にしていますが、Googleに至っては0$=制作費ゼロなのです。
というのも、Googleの創業者のセルゲイ・ブリンが無料のデザインソフトGIMPで作ったから。
もちろん現在のロゴに至るまでには何度も改良がされています。
そして、Googleのロゴといえばお馴染みなのが、記念日や著名人の生誕を祝う日に現れるDoodleと呼ばれるいたずら書き。
こちらの由来や、有名なdoodleについては、過去に【Googleロゴの変身版!! Doodle(ドゥードゥル)ってどういうの?】という記事がありますで、覗いてみてくださいね。
超安価で作られた有名ロゴの数々、最後はゼロ円でしたが、誰もが一眼でわかる秀逸なロゴばかりですよね。
では、逆に超高価で制作されたロゴはいくらくらいだったのでしょうか。
早速実例をみてみましょう。
超高価で作られた有名ロゴ
ペプシ
via:https://gigazine.net/news/20160212-pepsi-breathtaking-design-strategy/
世界中で飲まれているペプシ。こちらのロゴは2008年に100万$ (およそ1億円以上)のデザイン料を払って刷新したと言われています。
2008年以前のロゴはどちらかというと、装飾の多い派手な印象がありますが、現在はシンプルなものに。また象徴的な赤・青・白の球体ラインの比率が微妙に変わったのにお気づきでしょうか?
via:https://web.archive.org/web/20160205000122/https://people.mozilla.org/~faaborg/files/20090521-firefoxIconQA/pepsi_gravitational_field.pdf
この変化、「真の革新は過去の軌跡から導き出される」という考えから生まれました。Convention(慣習)からInnovation(革新)に向けてペプシのDNAが未来に向かって進化していく、というものです。
さらにこのロゴ、黄金比も内蔵。そして万有引力の法則や3Dにした際には人の感情に訴求する効果まで考えられているとここと。
制作期間は5ヶ月、デザイン資料は27ページにも及ぶそうです。高価になるわけです。
アクセンチュア
via:https://newsroom.accenture.jp/jp/news/release-20201015.htm
アイルランドに本拠地がある世界的なコンサルティング会社アクセンチュア。このちらのロゴは1億$ (およそ100億以上)のコストが掛かっています。
正直、「>」のマークにどうしてこれほどの費用がかかるの? と思ってしまいますよね。ちゃんと理由があるのです。
まずは、「>」が象徴するもの。それは、お客さまに対する前向きな姿勢と、ブランドの真髄である「High Performance Delivered -ハイパフォーマンスの実現-」とのことです。
そして、アクセンチュアの場合、デザイナーへの報酬というよりは、ロゴに問題はないか、たくさんの弁理士が何年もかけて調べ尽くした結果、そのコストが高額になった。というのが実情のようです。
2020年に発表されたアクセンチュアのニュースリリースによれば、同社は「過去10年間で最大となるブランド変革を実施」したそうで、その際、「新しいクリエイティブデザインは、アクセンチュアが20年以上にわたって使用してきたロゴの一部であるシンボル「>」(グレーターザン マーク)を活用」と説明しています。
「>」このシンボルマークはブランディングの一部、との位置付けがあるようです。
BBC
via:https://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:BBC_Logo_2021.svg
イギリスの公共放送局BBC。こちらは、180万$ !! (およそ2億円以上) ものコストがかけられているそうです。
広告代理店にロゴの制作を依頼した際、BBCという企業ブランドを再構築したのだそう。そして、ロゴだけでなくブランド自体のトータルデザインを任せたため、これだけの高額になったとのことです。
BBCは複数のチャンネルを保有し、テレビだけでなく、ラジオ、インターネットでの情報も提供する巨大放送局。
イギリス全土はもとよりワールドワイドな放送を行っているだけあって、総合的なブランディングとなると2億円以上かかっても当たり前(!?) なのかもしれません。
まとめ
今回は有名企業のロゴが実際どれくらいのコストで制作されたのか、その比較をまとめてみました。
どのロゴも世界で通用するシンプルものですが、その裏にあるデザインの巧妙さなどを知ると、さすが一流企業のロゴといった風格がありますよね。
ただNIKEやTwitterに代表されるように、最初は安価に制作されたロゴであったとしても後に発展して世界的な企業のロゴとなる、というロゴ界のシンデレラストーリーもあります。
高ければ良いデザインが出来上がる、という訳ではなさそうです。
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参考文献
【[デザインのコト。] 有名企業のロゴの価格を紹介し、安いロゴと高いロゴの違いを比較】
【[SNKRDUNK] 50年続くナイキ ロゴ「スウッシュ」の歴史を紹介!】
【[WIRED] 「Twitterの鳥」画像は600円:クラウドソーシングはデザイナーの敵?】
【[すしぱく] twitterの新ロゴデザインが美しすぎて調べてみたら、黄金比で構成されてた。】
【[Gigazine] 黄金比や万有引力まで考慮されたペプシコーラの知られざるデザイン戦略】
【[accenture] アクセンチュア、過去10年間で最大となるブランド変革を実施】
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