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関西・正月の風物詩 「十日戎(とおかえびす)」でブランディング!

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2023.01.10
商売繁盛で笹持ってこ〜い!

 

関西では毎年1月10日になるとこの威勢のいい掛け声があちこちの神社から聞こえてきます。

 

十日戎(とおかえびす)」です。

 

関西では、七福神の一神「恵比寿様」を「えべっさん」と呼び、商売繁盛を祈願する祭り「十日戎」が開催されます。

 

関西の方にとってはおなじみのお正月の風物詩。関東でもじわじわと広まってきているようですよ。

 

今回は「えべっさん」のお祭り「十日戎」の由来や神事についてご紹介します。

 

実はこの「十日戎」、企業やお店にとってはブランディングの一助にもなっているらしいのです。

 

そもそも「十日戎」はなぜ始まったのか、そして「十日戎」ならではの光景がどういうものか、まとめてみました。

 

 

 

 

 

十日戎とは

 

十日戎の由来

 

via: https://y.sapporobeer.jp/culture/2305/

 

お正月3が日が過ぎて間もない1月9日から11日まで行われるえべっさんのお祭り「十日戎(とおかえびす)」。

 

正式には、

1月9日が「宵戎(よいえびす)」 1月10日が「本戎(ほんえびす)」 1月11日を「残り福(のこりふく)」として行事が行われます。

 

関東でいうところの「酉の市」に似ていて、神社の境内は縁起物の福笹や熊手を手にする人たちで熱気に包まれます。

 

江戸時代、商業の中心地として栄えていた阪神地域では、古くから恵比寿様を祀る西宮神社(兵庫県西宮市)や今宮戎神社(大阪市浪速区)が、商売繁盛の神として信仰を集めるようになり、そこで行われるえびす講が「十日戎」として大きな賑わいをみせるようになったと言われています。

 

日本三大恵比寿神社とされる、西宮神社今宮戎神社、そして京都市にある京都ゑびす神社で行われる「十日戎」は有名で、毎年100万人以上の参拝客が訪れるところもあるといいます。

 

参拝客が一番多く集まるのが、9日の夜から10日にかけてで、会社やお店で商売をしている人たちが、仕事終わりに従業員や顧客と連れ立ってお参りにいくのだそうです。

 

 

副男選び

 

その三大恵比寿神社の中でも一番盛り上がるのが、西宮神社で行われる「十日戎開門神事副男選び」です。

 

1月10日の早朝6時、開門と同時に男たちが走り参りをして、1番福を競い合うというもの。

 

1着から3着になった人が「副男」の称号が与えられ、その年一年間幸運が訪れるとされています。

 

足に自慢のある男の人たちが、一斉に走り出す光景、ニュースでよく見かけますよね。

 

 

 

十日戎の奉納あれこれ

 

ロゴ入り献灯提灯

 

via: https://www.nagazine.jp/tokaebisu2/

 

さて、「十日戎」の光景で、福笹や熊手にならんで見られるのがずらりと並ぶ「献灯提灯」です。

 

提灯に企業名や店名、個人名を書いてぶら下げてもらうもので、特大・大・中の提灯が鳥居付近から境内の参道、本殿付近に飾られます。

 

ちなみに特大は高さ80cm、直径33cmもあるんですよ。

 

日本三大恵比寿神社はもとより、この献灯提灯で有名なのが、滋賀県長浜市にある長浜豊国神社の「長浜十日戎」。

 

提灯には黒の太文字で屋号や店名・企業名が書かれているものが多いのですが、現在では、ロゴを提灯に印刷する会社やお店が出てきているそうです。

 

奉納品にもロゴでブランディング、ということでしょうか。

 

参道や境内は多くの参拝客で賑わいますから、格好のアピールの場ともいえますよね。とても華やかです。

 

via: https://www.morisawa.co.jp/blogs/MVP/3752

こちらは、今宮戎神社の提灯です。

 

大まぐろ

 

 

一方、副男選びで有名な西宮神社では、十日戎のはじまる前日8日に珍しい奉納式があります。

 

それが、「招福大まぐろ奉納式」です。

 

恵比寿様が鯛を担いでいることにちなんで、水産物卸売協同組合などが、商売繁盛と大漁を願い活気ある掛け声と共に大まぐろと雄雌2尾の鯛を奉納します。

 

この大まぐろに、参拝客が商売繁盛を願って賽銭を貼り付けるのが恒例になっていて、体重300キロ、体調3メートルほどになる大きなまぐろの頭や背中に数万枚の硬貨がくっついているのは迫力満点。

 

招福大まぐろ」、関西ではもはや十日戎の一つの名物になっています。

 

 

 

まとめ

 

いかがでしたか? 今回は1月10日えべっさんのお祭り「十日戎」についてまとめてみました。

 

商人の街・関西で毎年大盛り上がりとなる「十日戎」での奉納品には、独特の風習があって面白いですね。

 

特に提灯にロゴを印刷するというのも驚きです。

 

昔は筆で一つ一つ書かれていたのでしょうが、現代では印刷技術が進んで、ロゴのカラーまで指定できるそうですよ。

 

ちなみに、あんなに大きな福耳を持つ恵比寿様ですが、実は耳が遠いことで有名。京都ゑびす神社では、本殿の横に耳が遠い恵比寿様のために壁をドンドン叩くところがあるのだそうです。

 

ドンドン!!「えべっさーん、お願い聞いてやー!」との掛け声がよく聞かれるそうです。

 

みんさんも恵比寿様を見かけたら、大声でお願いしてみてくださいね。

 

 

屋号、社名、店名のロゴ、

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参考文献

【[エビスマガジン] 幸せを呼ぶ「十日戎」って関西だけの祭りなの?と神社の人に聞いてみた】

【[モリサワ] 今年も商売繁盛な一年にしましょう!】

【[ナガジン] 長浜で商売繁盛を祈願するならココ!十日戎で、社名・店名入り提灯を吊ってもらおう!】

【[神社ラボ] 十日戎で商売繁盛祈願! 兵庫・大阪・京都で有名な神社9選!】

【[神戸新聞NEXT] 十日えびす、なんで大マグロに硬貨を貼るの? 参拝客が始め、関西一円へ】

 

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