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ロゴデザインのリニューアルについて、有名企業の実例と共にご紹介します!
「ロゴは会社の顔」とよく言われますね。では、一度決めてしまった「顔」は、変えることはできないのでしょうか?
実は有名企業でも、様々な理由やタイミングでロゴデザインのリニューアルを繰り返しています。
今回は、ほんの一部ですが有名企業ロゴのリニューアル実例をご紹介しますので、ロゴデザインをリニューアルしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
■目次
-ロゴリニューアルのメリット・デメリットとは?
・ロゴデザインリニューアルのメリット
・ロゴデザインリニューアルのデメリット
-有名企業のロゴデザインリニューアル実例
・Meiji(株式会社 明治)
・KFC(ケンタッキーフライドチキン)
・SONY(ソニー株式会社)
・LINE(LINE株式会社)
・Instagram(Facebook, Inc)
ロゴリニューアルのメリット・デメリットとは?
有名企業のロゴデザインのリニューアル実例を見ていく前に、まずはロゴデザインをリニューアルするメリット・デメリットについてご紹介します。
ロゴデザインリニューアルのメリット
「リニューアル」というと、「新しくなる」というイメージがありますよね。
いつも見ていたロゴデザインが変われば、「あれ?何だかいつもと違うな」と気付き、ユーザーは直感的に「この会社(サービス)は、何か変わったのかもしれない」と感じるでしょう。
ロゴデザインをリニューアルするということは、会社やサービスなどが「新しく、さらに良くなる」ということを、言葉よりも早く・強く・印象的に伝えることができるのです。
また、ロゴデザインにもトレンドがあるので、時代に合わせたデザインにすることでユーザーの興味を引くことができます。
トレンドに合わせて常にロゴデザインをリニューアルする必要はありませんが、ユーザーから「ロゴデザインが古いな」と思われてしまうと、会社やサービス自体も「古い」と思われてしまって、ユーザーの興味を引くことができません。
特に、トレンドに敏感な若者向けのサービスなどに対しては、トレンドを意識したロゴデザインへのリニューアルが効果的に働きます。
ロゴデザインリニューアルのデメリット
良いことばかりに感じるロゴデザインのリニューアルですが、デメリットもあります。
それは、慣れ親しんだロゴのデザインが変わってしまうということで、その会社やサービスを利用しているユーザーが違和感を感じてしまうことです。
「いつもと何か違うなぁ」というくらいの違和感ならまだ良いのですが、中には「前の方が良かった」と感じる人も少なからず出てきます。
会社の理念やサービスといった「中身」をより良く変えても、ユーザーが認識しやすいのは「ロゴ=顔」の部分。
ロゴデザインをリニューアルすることによって、ユーザーに「前より中身が良くなりましたよ!」と伝えたいのに、ユーザーからは「前のデザイン方が良かったな…」と、表面的な部分で判断されてしまうのです。
また、ロゴデザインをリニューアルすることがよくあることと言っても、ロゴデザインを頻繁に変えてしまうのはおすすめしません。
先述したようにユーザーにとって認識しやすいのは「ロゴ=顔」なので、会社やサービスの「顔」がコロコロ変わってしまうとイメージが定着せず、ぼやけた印象になってしまいます。
加えて、ユーザーに不安定な印象を与えてしまい、会社やサービスそのものの信頼を失ってしまうかもしれません。
ロゴデザインをリニューアルすることは、ユーザーによっては良くも悪くも映ってしまうのです。
それでは次に、有名企業のロゴデザインのリニューアル実例を見ていきましょう。
有名企業のロゴデザインリニューアル実例
Meiji(株式会社 明治)
2009年4月に、「明治製菓株式会社」と「明治乳業株式会社」が経営統合。これを機に、明治グループとして、新たに明治ブランドマークを制定しています。
新しいロゴは、「明治製菓株式会社」と「明治乳業株式会社」どちらのロゴデザインも踏襲していない、全く違うデザインになっています。経営統合によるデザインのリニューアルなので、全く違うデザインになっても違和感を感じる人は少ないでしょう。
また、商品パッケージに印刷されているロゴのサイズは小さいので、ロゴデザインが変わってもあまり違和感は感じないと思います。
ですが、ある商品に関しては違和感を感じた人は多かったのではないでしょうか。
「明治製菓株式会社」の代表的な「明治ミルクチョコレート」のパッケージには大きく「Meiji(明治製菓株式会社のロゴ)」が書かれていましたが、ロゴデザインが変わったのに合わせてパッケージも変更されました。
引用元:ミルチヒストリー 明治ミルクチョコレート
このミルクチョコレートの場合は「明治製菓株式会のロゴ」というより、「ミルクチョコレートのパッケージ」としての「Meiji」という印象が強いので、「パッケージデザインが変わってしまった」とも見えます。
ミルクチョコレートそのものがリニューアルされた訳ではありませんが、「Meiji」のフォントの印象がガラリと変わったので、何となく、ミルクチョコレートの味も変わってしまったように感じてしまいますね。
ユーザーの認知度の高い商品にロゴが大きく使われている場合は、「ロゴデザインを変えた場合、商品イメージがどう変わるのか」という部分も考慮した方が良いでしょう。
KFC(ケンタッキーフライドチキン)
KFCといえば「カーネル・サンダース」のロゴですね。そのロゴが、2019年5月にリニューアルされました。
新ロゴの方は、商品パッケージの「バーレル」(バケツ型の入れ物)がそのままロゴデザインになっているところが実に面白いですね。このロゴを見た人は、自然とフライドチキンを想像して、食欲をそそられてしまうのではないでしょうか。
引用元:オリジナルチキン | KFC
また、ロゴデザインをリニューアルした際に「KFC」のロゴタイプが微妙に丸くなっています。
旧ロゴはカーネル・サンダースのバーレル型の赤い背景がシャープな形だったのに合わせてシャープな「KFC」のフォントになっていますが、新ロゴは丸みのあるバーレル型に合わせて丸みのある「KFC」です。
わずかな違いなのですが、細部のデザインまで合わせることで全体がまとまって見えます。細かい部分にも手を抜かないのが、さすが有名企業のロゴです。
SONY(ソニー株式会社)
「SONY」のロゴといえば、「いつリニューアルした?」というくらい変わっていないイメージがありますが、実は少しずつリニューアルされていました。
引用元:第23章 「SONYブランド」の出発 第2話 インパクトのあるキャッチフレーズ | SONY
最初のロゴ以外は、並べてみないと分からないくらいの違いですね。
ロゴデザインが変わらないことで、ユーザーは企業に対して「安心感・信頼感」を感じますが、時には「デザインが古い」と感じてくることもあるでしょう。
「SONY」の場合は大きくデザインのリニューアルは行っていないものの、フォントの太さや縦横の比率を少しづつ変え、デザインが洗練されて行っています。
ユーザーの「安心感・信頼感」を保ちつつも、古さを感じさせないように、デザインのリニューアルを繰り返しているんですね。
LINE(LINE株式会社)
「LINE」は5周年を機に、わずかにロゴデザインがリニューアルされました。
引用元:LINE APP ICON GUIDELINE | LINE
「LINE」の文字が丸いフォントの時には「若者向け」といった印象が強いですが、角ばったフォントに変更されたことで「全年齢向け」の印象になりました。
一般的に、丸いフォントは「かわいい・子供っぽい・カジュアル」と感じ、角ばったフォントは「大人・実直・安定感」を感じます。
フォントが変わるだけでも、イメージが十分変わるという例ですね。
ただこの角ばったフォントも、よく見ると角がわずかに丸みを帯びています。フォントがカッチリ角ばっていると「ビジネスっぽさ」が出てしまいますが、わずかでも丸みがあることで「親しみ」を感じられます。またその方が、吹き出しの柔らかいシルエットともデザインが合いますね。
何となく「若者が利用している」というイメージがある「LINE」ですが、今やコミュニケーションツールとして、幅広い年代が利用しています。フォントを変更することは、今のユーザーに合っていると言えます。
Instagram(Facebook, Inc)
「LINE」と並んで多くのユーザーが利用している「Instagram(インスタグラム)」のロゴは、2016年4月にかなり大幅なデザインのリニューアルしました。
引用元:Instagram ICONS | Instagram
新ロゴは、ここ数年多く見られる「シンプル・フラット・グラデーション」を使ったデザイン。ひと目で「今までと違う」ということと、「新しさ」という印象を受けますね。
しかし、アプリをインストールしている人はロゴがリニューアルされて「あれ、アイコンどこに行った?」となったのではないでしょうか。すぐにアイコンが分からないと、ユーザーは「アプリが使いにくい」と感じてしまいます。
また、アプリの場合は「アイコンのデザインが好き」という理由でインストールしているユーザーも中にはいるので、「ロゴ=アイコン」のデザインは重要です。
旧ロゴのデザインが定着していただけに、ここまでデザインの違うロゴにするにはかなりの勇気が必要だったでしょう。
「Instagram」のロゴデザインが大幅にリニューアルされたのは、ユーザーに対して「これからも革新を続ける」という決意の表れのようにも受け取れますね。
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