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ロゴデザインを引き立てる!色の持つ効果

コラム
2020.01.21

ロゴデザインをする上で、「シンボルマーク」のデザインや「ロゴタイプ」のフォント選びは大事ですが、それと並んで重要なのが「色」です。

「色」の選び方や組み合わせによって、伝わるイメージは大きく変わります。

 

今回は、色の持つ効果と、ロゴデザインに色を使う際のポイントなどを解説します。

ロゴの色をどう決めれば良いか悩んでる場合は、ぜひ参考にしてみてください。

 

■目次

-「色」によって受け取るイメージが変わる!

 ・赤〈レッド〉

 ・橙〈オレンジ〉

 ・黄〈イエロー〉

 ・緑〈グリーン〉

 ・青〈ブルー〉

 ・紫〈パープル〉

 ・黒〈ブラック〉

 

-同じ色でもイメージが変わる?「トーン」の話

 ・淡い色調「ペールトーン」

 ・濃く暗い色調「ダークトーン」

 ・原色の色調「ビビッドトーン」

 

-ロゴデザインに使う色による、印象の違い

 ・シンプルイズベスト!「単色ロゴ」

 ・組み合わせが肝心!「配色ロゴ」

 ・色の変化が目を引く「グラデーションロゴ」

 

-配色のいろいろ

 ・同系色

 ・類似色

 ・補色

 

-色はロゴデザインの「最後の味付け」

 

 

 

「色」によって受け取るイメージが変わる!

普段何気なく目にしている「色」ですが、人は無意識のうちに「色」から様々なイメージを受け取っています。

ここでは大まかに、色別の一般的なイメージをご紹介します。

 

 

赤〈レッド〉

「元気」「力強い」「情熱的」といったポジティブなイメージを与えます。

「注意」や「危険」を呼びかける看板などで使われる色であることから分かるように、他の色に比べて目を引きやすく印象に残りやすい特徴があります。企業ロゴでも使われていることが多い色ですね。

赤をはじめ「暖色系」は食欲をそそる色でもあるので、飲食関係に使われることも多いです。

 

 

橙〈オレンジ〉

赤と同じく「元気」のイメージを与えますが、赤ほど強く激しい印象ではありません。

「やさしい」「陽気」「健康的」といったイメージを与える色なので、子供向けや医療関係のロゴに使われていることがあります。

 

黄〈イエロー〉

「明るい」「楽しい」「輝き」の他、赤と同じく「注意」のイメージを与える色です。

単色で使う場合は、見えにくい色なのでロゴに不向きにも思えますが、他の色と組み合わせることで目を引きやすいデザインにすることができます。

 

緑〈グリーン〉

「ナチュラル」「自然」「フレッシュ」といったイメージの他、落ち着いたイメージの色なので「誠実さ」も感じさせます。

同じ「誠実」のイメージを持つ青より、緑の方は「親しみ」を感じさせるので、「堅すぎる印象を与えたくない」という場合に向いています。

 

 

青〈ブルー〉

「爽やか」「信頼」「誠実」といったポジティブなイメージを与えますが、人によっては「冷たい」とネガティブに感じることもあるでしょう。

「クール」「知的」といったイメージもあるので、IT関係のロゴに使われることも多いです。

赤と並んで、青も企業ロゴでよく使われていますね。

 

 

紫〈パープル〉

昔は高貴な人物しか身につけられない色だったので、「高貴」というイメージがついています。

また、「神秘的」「ミステリアス」といったイメージもありますね。

色の組み合わせによっては下品な印象になってしまうので、配色を決める際は注意が必要です。

 

 

黒〈ブラック〉

赤と同じく、印象に残りやすい色です。

黒は他の色に比べて一見地味なので「ロゴに使いたくない」と思う方もいるかもしれませんが、上手く使えば「洗練」「堅実」といったイメージを与えることができます。

 

 

 

同じ色でもイメージが変わる?「トーン」の話

「イメージに合わせた色を使えば大丈夫!」と思われたかもしれませんが、実は同じ色でも「トーン(色調)」が違えば与える印象も変わってきます。

ここでは「トーン」によってどのようなイメージの違いがあるのか、代表的なもので解説します。

 

淡い色調「ペールトーン」

白を混ぜたような、淡くやさしい色調を指します。

「女性的」「可愛い」「子供」といったイメージに合います。

柔らかいイメージにしたいと思って「ペールトーン」のみでロゴデザインをすると、インパクトに欠ける(印象に残らない)場合があるので、濃い色と組み合わせた方が良いでしょう。

 

 

濃く暗い色調「ダークトーン」

黒を混ぜたような、重厚感のある色調を指します。

「シック」「落ち着いた」「フォーマル」「伝統」といったイメージに合います。

暗い色は「地味」と感じやすいのですが、シンボルマークやロゴタイプのデザインを工夫することで「格式高い」ロゴデザインにすることができます。

 

 

原色の色調「ビビッドトーン」

白も黒も混ざっていない、鮮やかな色調を指します。

「活発」「元気」「エネルギッシュ」といったイメージに合います。

鮮やかな色調のため目立ちやすく、ロゴに使うのに向いていますが、上手く配色しないと「派手」「うるさい」、「安っぽい」といった印象を与えてしまいます。

 

 

ロゴデザインに使う色による、印象の違い

ここまでは「色」そのものについてご紹介しましたが、ここではロゴデザインのカラーパターンをご紹介します。

 

シンプルイズベスト!「単色ロゴ」

1色のみでデザインされる「単色ロゴ」は、使う色が重要な役割を果たします。

伝えたいイメージやメッセージに一番合う色を使わないと、全く違ったイメージや違和感が伝わってしまいます。

色によって伝えられる情報が少ない分、ロゴのシルエットや色が印象に残りやすいメリットがあります。

 

 

組み合わせが肝心!「配色ロゴ」

「単色ロゴ」に比べて、伝えられるイメージやメッセージの情報が多くなります。

ただし、いろんなイメージやメッセージを伝えたいからといって色を使いすぎると、「まとまりのない印象」になってしまって逆効果です。

多くても3〜4色程度に抑えるのが良いでしょう。(「七色(虹)」といったイメージにする場合は例外です)

「配色ロゴ」の場合は、ロゴのシルエットだけでなく配色も印象に残りやすいので、有名なロゴと配色が同じになるとそのイメージに引っ張られてしまう(混同してしまう)ことがあります。

著作権的な点からも、シンボルマークやロゴタイプが有名なロゴに似てしまわないよう、注意が必要です。

 

 

色の変化が目を引く「グラデーションロゴ」

「色を使いすぎない方が良い」と述べましたが、グラデーションの場合はそれで「一つのまとまり」となるので、何色も色を使う場合と比べてまとまった印象になります。

「グラデーションロゴ」は、グラデーションの色の変化が印象に残りやすいロゴデザインです。

オシャレで変化があり、立体感も感じさせる「グラデーションロゴ」ですが、グラデーションの使いすぎは注意です。

ロゴデザインには「見やすさ」も大切です。

大小様々な大きさで使うロゴですので、「小さな文字もグラデーション」にしてしまうのはオススメしません。

ポイントを絞ってグラデーションを使うことで、まとまりがあって印象に残りやすいロゴデザインになります。

 

 

 

配色のいろいろ

「配色ロゴ」で述べたように、ロゴに複数の色を使う場合は組み合わせ(配色)が重要です。

では、色の組み合わせにはどのようなものがあるのでしょうか?

配色にも色々なパターンがありますが、その中でも代表的な配色パターンをご紹介します。

 

同系色

配色を決めやすいのが「同系色」です。

ベースとなる色と隣り合う色で配色するので、とてもまとまりが良く、落ち着いた印象になります。ただし「隣り合う色=あまり変化の無い色」でもあるので、トーンで変化をつけると単調な印象にはならないでしょう。

この配色では、ベースとなる色がロゴのイメージに大きく影響します。

 

 

類似色

「同系色」に似ているように感じるかもしれませんが、使う色の幅が違っています。

「類似色」ではベースの色と隣り合う色ではなく、例えば「黄〜赤」や「黄〜緑」といったように、少し離れた色を使います。

「赤系」や「緑系」といったように系統をまとめられる配色になるので、「同系色」よりも変化がありつつ、まとまった印象にすることでができます。

 

 

補色

「色相環」で対になる配色です。

コントラストがはっきりしていて目立つ配色なので、ロゴデザインが印象に残りやすいです。

補色の割合が変わると印象に残る色が変わってくるので、「どの色(デザイン)を引き立たせたいか」を考えて配色すると良いでしょう。

 

 

 

色はロゴデザインの「最後の味付け」

色は様々なイメージやメッセージといった情報を伝えることができますが、シンボルマークのデザインやロゴタイプのフォントと色のバランスがバッチリ合っていなければ効果的には働きませんので、「色だけで全てが決まる」という訳ではありません。

シンボルマークやロゴタイプのデザインに込めたイメージやメッセージを、より引き立たせるための「色」なのです。

 

ですので、ロゴデザインをする際は何となく色を決めるよりも、それぞれの色がどのようなイメージを与えるのかを考えた上で決めた方が、ロゴとしての役割をしっかりと果たしてくれます。

 

ただ、色を決めるのはとても難しい作業です。

ロゴ作成を依頼する場合は、ロゴに込めたいイメージやメッセージをデザイナーに伝えて、「色選びはプロにお任せする」というのも良いでしょう。

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